コロナと障害者就労最終話

NPO法人の理事長をしておりますと、障害者雇用率が達成していないのでどなたかいらっしゃいませんか?
という問い合わせがある。

つい最近では障害者雇用水増し問題がありましたよね、その時、霞ヶ関からの依頼もありましたよ。
困った時はよくお願いされますよね。
しかし、お願いされてもその時に障害などの注意や配慮も少しお話しするのですが、いざ業務がスタートすると私の及ぶ範囲では無くなります。

そんな中ある会員の方から相談がありました。

コロナ第一波の時には在宅ワークが週に1日、時間差出勤なとあったのですが、緊急事態宣言が解除された後、第二波になりそうな今では普通に通勤、勤務して会議して研修して集団検診あったり三密もいいところなんです。
いつ感染するか怖くて。
どう身を守ったら良いのか、どう相談すれば良いのか分かりません。

緊急事態宣言の終わりと共に一気に始まる旧態依然の働き方です。
出勤する事を美徳とする日本人的発想。コロナ禍でも、災害警報でも意地でも出勤する。

しかし誰も雇用主から無理してでも車いすで出勤しなさいなどの命令はされて無いでしょう。
ただコロナ禍でそのような出勤は全て自己責任と言われてしまいます。

紹介者としての私の立場では労働環境の整備の為に要望は出来ても、直接私がそこへ連絡は出来ません。
雇用されている本人が雇用主へコロナ禍での労働環境について要望しなければならない。
勇気を出して上司と話し合わなければなりません。
しかし日本の労使関係ではなかなか言えないのですよ。
だからこそ政府や行政機関、県、市町がコロナ禍で感染者が第二波といわれてい今こそ更なる毅然として注意を促して欲しいのです。

障害を持ち、障害による基礎疾患も重ねて持っている私たちはどうしたらいいか。
例えば私ですが頸髄損傷で体に沢山の麻痺があります。車いす生活で肺の機能は90歳程度まで麻痺しています。咳もくしゃみも麻痺でかなり弱いのです、もしコロナウイルスに感染したら疾患で即肺炎、人工呼吸器です。
命も危険になります。
命があっても人工呼吸器離脱が出来ない可能性大です。
私はまだ生きていたいと心から思います。

政府や県の方々

『感染したら重症化する高齢者や基礎疾患の方々は注意し外出を控えて下さい』

何故そこに

『障害を持つ方々も』

が入らないのか。。

また厚労省や県、市町に要望しなければなりません。

確かにコロナウイルスはインフルエンザに比べ死亡率も感染者も少ない。
第二波では感染者と重傷者の差も言われています。
挙げ句、マスクも必要がない、弱毒化?、若年層は無症状、風邪と同じなど。
これは身体に障害も無く疾患も無い健常者の方の理論です。私たちには当てはまりません。

私たちは最大限に注意しマスク着用、手洗い、消毒などありとあらゆる対策をしながら生活をしなければ感染リスクをゼロに近づけられないのです。

だからこそ、障害者就労をしている方々に対しても最大限の対策を講じて欲しい。
何度も書きますが、高齢者、疾患のある方々は注意とは言われますが障害者の方々とは誰も言わない。
私は障害者の特別扱いは嫌いですが、これまで厚労省、総務省、県などに質問や要望をしてきましたが何も変わらない、そろそろ特別扱いして欲しい

また在宅ワークを増やして欲しい、時間差出勤も増やして、会議や研修で集まりを今はしないで欲しい、もしくはリモートでして欲しい、そのような場は本心では感染リスクがあるので参加したくないのです。

私たちは働いて感染して命は落として欲しくないのです。

障害者就労をしている行政機関、地方自治体、企業、団体の皆様、合理的配慮をして下さい。
もちろん経済活動は大切なのは分かります。
でもそこに生きる人が居なければ経済は回りません。

私たちも皆さんと同じ人間です。
生きる権利もあります。
訳の分からないコロナウイルスで死にたくありません。

だからMAXで予防します。


中途障害者から見た、経験した世界を記事にしてまいります。是非サポートをよろしくお願い致します。サポートは大切に今後の活動に、そして生きること、諦めないこてに使わせていただきます。 皆様のお力をお貸し下さい。