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ドメイン知識が必要なBtoB企業に転職したらオンボーディングがとにかく手厚くて助かった話

こちらはMNTSQ(モンテスキュー)アドベントカレンダー2022の22日目の記事です。

前日はエンジニアの朝型のジェシーによる「駆け出しエンジニアが始める自律駆動」という記事でした。自律が大事ってよく聞きますが、実際のところどう行動すればいいのか実体験として具体的に書いてくれています。よかったらこちらもぜひ読んでみてください〜!

はじめに

MNTSQでプロダクトデザイナーをしているkassyです。11月に入社して早くも約1ヶ月が過ぎました。

入社したてのメンバーが最初に受けるものとしてオンボーディングがありますよね。もちろんMNTSQ にもあります。これがとてもユニークなので、今回は弊社のオンボーディングについて紹介したいと思います。

MNTSQとは

その前にMNTSQについて簡単に紹介します。

MNTSQは “すべての合意をフェアにする“ をミッションに、契約業務にまつわる「不」を解決するプロダクトを提供しているSaaSの会社です。

具体的には契約の締結から締結後の契約書の管理まで一連の流れを一気通貫でサポートするサービスを提供しています。

現在は主にエンタープライズ企業を中心に導入していただいており、利用ユーザーには法務部門と事業部門がいます。

ざっと説明しましたが、上記の説明を聞いても理解がふわっとしている部分がないでしょうか?? 自分はありました。

例えば

  • 企業の契約締結プロセスってそもそもどうなってるの?

  • 締結した後の契約書はどう管理しているの?

  • エンタープライズとそれ以外では何か違いはあるの?

  • 法務部門って何をやっている人たちなの?

  • 事業部門と法務部門はどのように連携してるの?

  • 契約書のレビューって何を見てるの?

  • うちの会社はどこを目指そうとしているの?

などなど。

前職はレシピサービスだったので自分事として捉えるハードルもそこまで高くなかったのですが、今回はキャッチアップすべきことも多く、正直なところ入社するまではちょっと不安でした。

オンボーディングがとにかく丁寧

そんな状態のままでの入社だったのですが、早々にその不安は杞憂のものとなりました。想像以上にオンボーディングがしっかりしていたからです。

MNTSQのオンボーディングについて話すといろいろな人に驚かれるのですが、そもそもの期間が長いです。平均してだいたい半年ほどかかります。

半年。6ヶ月です。
企業によっては自分がオンボーディングをしている側に回っている時期かもしれません。

半年も何やるの?って疑問の声も聞こえてきそうですが、内訳を簡単に説明すると下記のようになります。

オンボーディングの目的
・MNTSQのカルチャーを維持すること

フェーズ1

・新メンバーが会社のMission/Vision/Valueを身につけるための期間
・おおよそ2ヶ月で完了させる
・完了判定基準があり、満たしていないとフェーズ2に進めない
・1ヶ月目: 業務時間の50%を使う
・2ヶ月目: 業務時間の30%を使う

フェーズ2
・MNTSQがどうあるべきか自分で考え、会社全体に働きかけ始める期間
・おおよそ4ヶ月で完了させる
・完了判定基準は意図的に抽象的にしており、自分で考えることが必要
・業務時間の20%を使う

 という構成になっています。情報を吸収する内化がフェーズ1にあたり、それを咀嚼してアウトプットする外化がフェーズ2という流れですね。

自分は過去何社か転職していますが、ここまで(一時的にパフォーマンスが下がるのも許容して)カルチャー浸透に本気で向き合っている会社は見たことがありません。

オンボーディングについて説明してる社内の説明文にもオンボーディング期間中の心がけとして下記のようなメッセージがあったりします。

実務をしたくなる(最初から役に立ちたくなる)気持ちを抑えて、Onboardingに時間を充ててください

あなたには、単なる実務者である以上の期待をしています

MNTSQのメンバーとしてOnboardingできることが、中期的にはあなたのperformanceを最大化するはずです

今回は自分がまさに取り組んでいるフェーズ1を受けてみての率直な感想を共有したいと思います。

1. 大学のように講座がいろいろある

最近オンボーディングがアップデートして、大学のような講座スタイルになりました。カリキュラムがいろいろあるのですが、非常にユニークで面白いです。

たとえば

  • ログの書き方講座

  • 契約業務とは(座学編/実践編)

  • アルゴリズムについて

  • プロダクトドメインについて

  • MNTSQとデザイン

  • CSドメインについて

などなど。
それぞれ各ドメインのメンバーが講師となり、解説してくれます。

2. 別ドメインとも気軽に対話できる

講座は一方的に受講するのではなく、基本的に対話形式で進みます。そのため自然と別ドメインの方と気軽にディスカッションすることができます。

たとえば契約業務の講座だったら、こんな感じでリーガルメンバーとざっくばらんにディスカッションしました。

3. 商談にも気軽に参加できる

座学だけでなく、実際の商談にも事前に声をかければ気軽に参加させてもらえます。

  • どのような説明をセールスはしているのか?

  • どういう機能が共感されたのか?

  • 法務部の人たちが本当にやりたいことはなにか?

  • 日頃の業務のどういう部分に困っているのか?

こういう座学だけではわからないリアルな声に接することで、さらに自社のプロダクトを深く知ることができます。

4. 別ドメインの仕事もできる

ドメイン理解の一環として、現在デザイン業務と兼務してバックオフィスの契約締結業務を一部担当しているのですが、こういうのも相談すれば快く任せてくれます(今はオフィスの清掃を委託している会社との契約締結作業を進めています)

もともとの組織カルチャーとして「アンチ・セクショナリズム」という思想はあるのですが、それを実際に許容してくれるのはとてもありがたいです。

5. リモートでも安心して進められる

最近はリモート出勤も当たり前になりました。弊社も一部導入しています。それはオンボーディング期間中も例外ではなく、リモートでも問題なく進められるようになっています。まだ手のかかる年齢のこどもを育児中の自分にとってはこれも助かりました。

6. 気軽に質問できる仕組みがある

Slack上に何でも気軽に質問できる専門のチャンネルがあり、毎日活発に運用されています。メンション不要で質問すれば、誰かしらから回答をもらうことができます。初歩的な質問でもまったく大丈夫な雰囲気で、質問するハードルが低く設定されているので、入社したてで右も左も分からない時期には特にありがたかったです。

オンボーディング自体のカイゼンにも関与できる

そしてすごいのが、オンボーディング期間中であってもそのプロセス自体の変更に関与できることです。

メンバーによってはオンボーディング自体これでいいのか?と考えながら進めている人もいます。その場合は完了するまでにさらに時間がかかってしまうのですが、それもまた許容されます。けっして早くこなせばいいというものでもないんですね。

自分も「オンボーディングの一環でデザインについて知る機会があってもよいのではないか?」という提案をして、実際にカリキュラムに組み込んでもらいました。こういうフィードバックを柔軟に取り入れてくれるのもいいカルチャーだなと思います。

おわりに

というわけでMNTSQにちょっと興味を持ったけどリーガルとか契約とか詳しくないけど大丈夫かな、、、と思われている方も安心していただければと思います。かなり手厚いオンボーディングが用意されているので。

ちょっと話を聞いてみたいと思った方はぜひお気軽に応募していただけると嬉しいです。カジュアルな面談も大歓迎です〜!

明日はコンサルタントの古角による「大企業と共にSaaSを創るコンサルタントの1年」です。
こちらもお楽しみに!

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