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ママレンジ〜「なつかし断捨離日記」

みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい(相続)や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。

古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。

このコラムでは、昭和の昔、
こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」
ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、
その魅力を語っていきたいと思います。

             ◇

今回は少し目先を変え、女子向けの商品です。

アサヒ玩具から1969(昭和44)年に発売された「ママレンジ」です。

妹がいた私の家にはこの商品があり、子ども心に「オンナとは変わったもので遊ぶいきものだ」と思ったきっかけのような商品でした。

当時の価格は2500円。消費者物価指数で現在の価格に直すと約8200円もします。

台所のミニュチュアだと考えればこんなもんなのかもしれませんが、「おままごと」の道具と考えると、高いというか、ようやるわというか、そんな感じです。

だがそんな心配もよそに、この商品は1年で17万個以上販売されるヒット商品となりました。

同シリーズで、1975年に「ママナガシ」という、より台所チックな商品が発売されました。たぶん、これも家にあったと思います。

「そんなに家事がしたいんかい!」と突っ込みたくなるほど奇妙な商品群でしたが、「男が外で稼いで、女は家で家事をする」という当時の風潮からすれば、素直に「かわいらしい」商品であったのだと思います。

しかし、ニクロム電熱があったり、子どもに「口に入れるもの」を作らせるなど、これも今の価値観からすれば、クレーム・リスクが漂う商品です。

ですが、そこはおおらかな昭和の風情。

そういう私も、妹が作ったホットケーキ状の小麦粉の塊を食べさせられながら、それはそれなりに楽しかったのを何となく記憶しています。

昔の女子のみなさん、われわれと時代をともにした「同伴者たち」はこの商品をどんな思いで眺めていたのでしょうか。ちょっと聞いてみたい、そんな商品です。

では、また、次回をお楽しみに。



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