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沖縄県知事選 オール沖縄は宗教指導者を選んでいるのか?遺言で沖縄の未来を占う異様なムード

 冒頭写真は昨年の衆院選で玉城デニー氏が掲げたもの「ウチナーンチュぬ声を国政へ」は1年も経たず反故にされそうだ。

 今月8日に死去した翁長雄志知事が、自身の後継に2人を指名していたことが判明した。後継指名の音声が残っており、翁長氏の支持母体であったオール沖縄の候補者選びは白紙に戻されたが、現状では翁長氏に後継指名された玉城デニー衆院議員(沖縄3区)の出馬が濃厚となっている。
 対する自民党は宜野湾市の佐喜真淳市長の擁立を決めており、保守系候補の一本化もほぼ調整が完了しているようだ。

 これにより、玉城デニー氏と佐喜真淳氏の一騎打ちの様相を呈してきたが、オール沖縄の候補者選びは、神格化された「翁長氏の意志」を尊重することでオール沖縄の総力を再結集しようという意図が露骨である。世襲のような後継指名を批判されたとしても、死去により神格化された翁長人気を利用しない手は無く、むしろ利用しないと勝利は見込めないのだろう。

 だが、つい数日前までを振り返ってみてほしい。後継指名の音声が見つかるまでは謝花喜一郎副知事など、別の人物が検討されていたはずだ。今、沖縄に生きる者たちで、これからの沖縄のことを考えて人選勧めていたのであれば、翁長氏の後継指名が優先され玉城氏が出馬するのはおかしな話だ。
 亡くなった翁長氏の意志が絶対視され、これまでの人選が無条件に白紙に戻される様は、知事候補を選んでいるというより基地反対教の宗教指導者を選んでいるようで気味が悪い。

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