貞野遥香さんの強みは、武器を捨てられるところ

私はアイドルグループのNMB48が好きで、その中でも貞野遥香さん(以下、はるちゃん)が大好きだ。
ルックスもかわいくて、パフォーマンスのレベルも高い。
特にダンスが上手いのだが、元々バレエを11年やっていたこともあり、類まれなるしなやかさを誇る舞いを魅せてくれる。

そんなはるちゃんが、昨日でブログの毎日更新1周年を迎えた。
(加えて、お話し会もフル部数フル完売を達成!説明すると長くなるのですが(笑)、これはめっちゃ凄いことなんです!)
彼女はこれ!と決めてやり抜く力が飛びぬけており、今回の偉業もその好例である。

上に書いたような、かわいい、ダンスが上手い、頑張り屋さんなどと言ったことはよく聞く話であるが、彼女のもう1つ凄まじい特徴は、武器を捨てられることだと思う。

彼女は、バレリーナとしてもレベルが高く、全国規模の大会で入賞するほどだった。
彼女を知っている人ならみんな知っていることだが、昔の思い出はすべてバレエで埋まっていて(笑)、その入賞は長年の積み重ねのたまものだったのだろう。
しかも、この栄冠はNMBに入る直前の大会でのものなので、バレリーナとしても、まだまだ伸びしろがあったと思われる。

しかし、その彼女の最大の武器であるバレエを捨てて、NMB48の一員となったのだ。

普通であれば、心理的にもサンクコスト(一言で言えば、もったいないという心理的作用)が働いて、武器を捨てるなんてことはできないはずだ。
特に、その武器が強力であればあるほど、それは難しい。
だからこそ、彼女のその大胆さには、驚かされるばかりである。

そして、この武器を捨てるということが、人生や組織において、強く求められる場合も度々あるだろう。
例えば、2000年代初頭にデジカメが台頭して来た時に、コダックは写真フィルムにこだわって、結局倒産するという憂き目にあった。
一方、富士フイルムは、自分たちを「写真フィルム製造企業」ではなく一段抽象化して、「ケミカル企業」と再定義することで、医療分野や化粧品分野へも進出し、今も生きながらえている。

はるちゃんは、こういったことができる人なのだろう。
自分をバレリーナではなく、エンターテイナーと再定義することで、より多くのファンを魅了する未来を手に入れたのだ。

そしてまた、アイドルはいつかは卒業して、自分を再定義しなければならない時が必ずやってくる。
はるちゃん推しの皆さん(←これを俗に「はるちゃんと一緒に歩み隊」という。テストに出るから、覚えといてください(笑))には悪いけれども、私はそれが楽しみだ(※)。
その理由は、ここまでに言ってきた通りで、武器を捨てた後にどう振る舞うのか!?というのが、はるちゃんの真骨頂だからです。

その時、自分をどう再定義するのか?
まあ、まだしばらくはアイドルとしてのはるちゃんを楽しみたいので、それはもっと先の話ですけどね!
取り敢えず、みんな!はるちゃんを推そうぜ!!

参考図書
世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう
具体と抽象

※ドルヲタは、推しが卒業発表すると発狂する生き物。

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