保坂和志『残響』 【積読・再読】
元号が変わったのはだいぶ前のような気がして、なんならもう「令和」そんなに言わなくなったな、くらいだけど、まだ一年ちょっとしか経ってない。即位とか諸々で、新しい天皇皇后をテレビで見ることも多かったが、雅子様を見ると、保坂和志の小説『残響』に出てくる、皇太子との婚約発表が迫っていた時の「雅子さん」のことをいつも思い出す。
『残響』の中では登場人物の一人が、ニュースで聞いた雅子さんの発言(婚約発表が間近になり、近所の商店街を、こうして歩くのもこれが最後という気持ちで歩いた)から、