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丹沢の里山に暮らし、四季の自然の移り変わりと、農的暮らしを言葉で綴っていきます。 翻訳…

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丹沢の里山に暮らし、四季の自然の移り変わりと、農的暮らしを言葉で綴っていきます。 翻訳・執筆業。マインドフルネス瞑想講師。PSW,カウンセラー。大学講師。

最近の記事

マインドフルネスビレッジ村長日記第10~15話一気転載

★ゴールデンウィーク中は4年ぶりのプラムヴィレッジ僧侶団来日で、とてもうれしい再会続きでした。人と会うことが一番エネルギーを流します。さて、これからいろいろな展開があるでしょう。 このところお留守だったマインドフルネス・ビレッジ村長日記、一挙5回分公開。 第10回:日常の空白にマインドフルネスの天使が訪れる https://note.com/teachersapp/n/n582009934f6a 第11回:ビレッジのこころNVC共感のコミュニケーション https://

    • マインドフルネス村長日記10話転載

      ★2月からNote掲載を開始したマインドフルネスビレッジ村長日記を10話一気にまとめて転載します。 ★本稿は村長の島田が、今住んでいる伊勢原市善波の村の生活と、オンラインの学びと分かち合いの村『マインドフルネス・ビレッジ』をそれぞれ散歩しながら綴っていく日記です。 ★みなさんもぜひぶらっとお立ち寄りください。まずは文章の小道へ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 《ビレッジ村長日記リスト》 【第1回:村内散歩編~一緒に読むからもっと深まる「読書

      • 今、会いにいきたい人

        今会いたい人は、弱い人。多くを語らず、静かに古い傷を温めている人、寝そべっている犬みたいにして。 今会いたい人は、声高に語らず、自らにつぶやく人。そして山よりも、はるか向こうに漂う白い雲を目で追う人。 今会いたい人は、そう遠くないところにいる。たぶん歩いていけるくらいの距離に。乗り物を使わなければならないとしたら、今日会わなくてもいいのだ。 今会いたい人には、すぐに会いにいかなければならない。ずっといるとは限らないから。なにより会いたいと思えているうちに。 今会いたい

        • 夏を悼む

          降るようなとんぼの群れ 北向きの崖の下             ぼくらは水たまりにしゃがみこみ お互いの井戸の中をのぞきこむ 魚たちは線となって ぼくらの影を水の中に織りこむ 水の記憶は はるか海まで連なる 夏と秋の間の居心地のいい陶皿のくぼみ あなたが炎となって燃え上がると ぼくは碧玉に澄み ぼくが炎となって燃え上がると あなたはひたすら深くなる 向かい合ったぼくらの間に 昇るひとすじの煙 チャンダンの薫と 昏い石畳の重いイメージの残滓が 滝の音に混じり 空の奥から

        マインドフルネスビレッジ村長日記第10~15話一気転載

          第59候 その2 朔風払葉11/27~12/1

          【半島に 群雲光り 師走朔】 *しわすさく 真鶴半島の原生林を歩き、半島先端の三石に至る。 今年最後の師走最初の日に、海にお参りした。空の下にあるものすべてに幸いがあるように。 12月といいながら、亜熱帯かと思われるほど、伊豆の入り口は暖かい。 毎週通い、温泉に入って帰って来るのが習慣になった。 (三石の沖、左から伊豆大島、初島、伊豆半島)

          第59候 その2 朔風払葉11/27~12/1

          第59候 朔風払葉 11/27~12/1

          【直会の 湯気温かき 冬日かな】 *なおらい、と読む 今年は田植えから収穫、そして食べるところまで全部やれた!  やはり自分たちで作った米は格別にうまく、毎日ご飯とみそ汁(これも自家製みそ)と畑の野菜だけでけっこう満足できる。 直会(なおらい)は、収穫を祝い、神前で捧げ、食事をともにすること。 いくつかの田んぼでとれた米を、玄米、白米、赤飯などに炊いて、友人たちと食べ比べた。 (写真は収穫時のはざ掛け)

          第59候 朔風払葉 11/27~12/1

          第58候 その3 虹蔵不見 11/22~26

          【一冊献上 さやけしや朝 森の道】 新刊書が上梓され、売れ行きも上々のようだ。 余裕ができたので、毎朝のように目の前の丘の森の中を散策している。 半日遊び、半日仕事する、サイクルができればいいのだけど、次の締め切りのことは考えずに楽しもう。

          第58候 その3 虹蔵不見 11/22~26

          第58候 その2 虹蔵不見 11/22~26

          【吾妻と 添い登りゆく 冬の段】 かつて住んでいた南足柄市の大雄山最乗寺へ行く。紅葉が盛りで、連休のあと人は少なかった。 350段がだんだん身にこたえるようになった。 「添い登りゆく」というより実際には、「待ってくれ~」といった感じに…。 最近歳の差がはっきり出てきたようだ(笑)。

          第58候 その2 虹蔵不見 11/22~26

          第58候 虹蔵不見 11/22~26

          【十六年 妻と来し日々 羊雲】 (畑から見た空) 11月22日はいい夫婦の日だそうだ。 夫婦のことを詠むとどうしてもつまらない感じの句になってしまう。しかし、まあいいか、仲がいいなら。 今年はコロナのおかげか、家族の時間が増え、自然を楽しみながら過ごすことができる。そして、空の瞑想もしている! 空を見上げながら、妻と来た日々を想う。 今日も羊雲! 『空の瞑想』 https://note.com/kskdah/n/nac565b71877a

          第58候 虹蔵不見 11/22~26

          第57候 初冬 金盞香 11/17~21

          【覚悟決め 冬日に向かう 蜜柑かな】 毎朝の散歩道で~蜜柑の収穫期が始まっている。 うちの果樹園はだいぶ葛に覆われているが、それでも無農薬で育った野性味のある果汁は濃くておいしい。  今年の冬は相当の覚悟が必要になるかもしれないが、里山の暮らしですべきことは変わらない。 そして自然は、例年と変わらない恵みをくれる。 (写真は、我が里山のトップから見た景色)

          第57候 初冬 金盞香 11/17~21

          第56候 地始凍 11/12~16

          【冬の空 赤白ともに 抱きおり】 ウッドデッキから見上げた見事な夕暮れの雲、色が違う。 背景の空の青は、どんな雲も抱き取っている。 アメリカではふたつの政党が争ってまだ紛糾しているが、青い空は動かずそれをもじっと抱いて温めているかのようだ。 人の世を包むはるかに大きな心がある。

          第56候 地始凍 11/12~16

          第55候 山茶始開 11/7~11/11

          【秋の蜂 もう戻らぬと 巣をあとに】 コロナの時期に、すがすがしいいくつかの別れがあり、温かいたくさんの出会いがあった。 諸行無常、すべてはありのままにここにあり、そして私自身も移り変わっていく。蜂のように踊りながら。

          第55候 山茶始開 11/7~11/11

          画面越し 不要不急と うそぶく我に ゴミ出しまだかと 急かす我妻

          先日テレビで不要不急男と紹介されて以来 まわりからもそう見られるようになり すっかりその気になっていたが 実際に日常はやることが目白押しなのである。 現実は冬、世間の風は冷たい。 ああ、番組のタイトル通りゆるい生き方がしたい。

          画面越し 不要不急と うそぶく我に ゴミ出しまだかと 急かす我妻

          空の瞑想

          空を見る 空に微笑む 空が私を見る 空が私に微笑む 空の雲を見る 雲の変化を楽しむ 空をくまなく見渡す すべてが移り変わることを知る 空を抱きしめる 空が私を抱きしめる 空の青を見つめる 青が全身に染み込む 空の広がりを感じる 私の広がりを感じる 空の奥まで入っていく 私は空になる 空にゆだねる 世界に願いを放つ (ゆったりした呼吸とともに行うといいです)

          空の瞑想

          楓蔦黄 11/2~11/6

          【虹の空 "息止めハグ"で迎えた日 今ここ君と 波打ち際で】 新しい時代にクリエイトされた"息止めハグ”。空全体が虹になった日。気をつけながらも少しずつ旅とリアルな再会が続く。 たくさんの人と年中オンラインで出会っているので、それほどご無沙汰感ないのだけれど、やっぱりリアルな出会いはうれしい。

          楓蔦黄 11/2~11/6

          第55候 霎時施 10/28~11/1

          【人生の 導きの言葉が 蘇る 秋早朝に 目覚めるいのち】 『朝目覚めて仰ぐ 真っ青な空 両手を合わせ 数えきれないいのちの不思議と 目の前のまっさらな二十四時間に感謝する 太陽が昇る 朝日に浸された 森が私の目覚めを連れてくる』  ティク・ナット・ハン 島田啓介訳(『ティク・ナット・ハン詩集 私を本当の名前で呼んでください』より) オンラインで距離を超えたコミュニティができつつある。そして今週から、朝と夜、ほぼ毎日グループで瞑想する体制ができた。 家に居ながらリ

          第55候 霎時施 10/28~11/1