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これから社会に出るあなたがさっさと捨てたほうがいい3つの幻想

僕は2020年の10月まで株式会社リクルートキャリアに所属していた。

所属した期間は4年と半年。
長いのか短いのかはわからないけど、血肉となって僕の中を流れていることはたくさんあるし、そのおかげで、辞めた今でもご飯が食べられている部分もある。

とりわけ、最後の短い期間だけど、マネジメントに関われたことは貴重な体験だった。新卒1年目だか2年目だかの元気で浅慮な若者相手に、
たかだか10個も離れてない元気で浅慮な僕が、
毎日毎日ごちゃごちゃ言ったり、言われたり。

どいつもこいつも、毎日毎日。

「朝会だるいっす!」
「この組織って何のためにあるんですか?」
「僕らって何のために働いてるんですか?」
「上段の方針が決まらないと、何していいかわかりません!」
「…。」(黙ってるけど放っておくと仕事進まない)

そんなもん自分で考えて自分で決めろよ。ダルっ。て最初は思って。
でもね。

ホントは悪い奴らじゃない、というかむしろいい奴らだし、
毎日毎日話を聞いていると、
態度だけ見ると怒っているように見えるんだけど、本当はすごく不安なんだな。怖いんだな。どうしていいか、わかんないだけなんだな、ってことに気がついた。

だから腹を決めて、この人達の話を聞ききろう。
その上で彼らが絶対に一歩でも前に進めるように日々関わろう、って決めた。

で、やりきって、今振り返ってみると。

結局、新人が苦しいのって、一言で言ってしまえばギャップを感じてるから。でしかない。

そのギャップっていうのは、もっと〇〇な職場だと思ってた。
もっと〇〇な人がいるかと思ってた。
もっと〇〇な仕事かと思ってた。
みたいに、自分以外の何かへの不満、として表出することが多い。

ギャップが生まれる、ってことは、
つまり期待と、現実がズレてる、ってことで。
これで苦しいとき、どうにかしようと思ったら、
期待を変えるか、現実を変えるか、どっちかしかない。

どっちかしかないんだけど、自分自身を急激に成長させる、とか、
周囲を変化させる、よりも、自分が持ってた期待を捨てちゃったほうが、
はやく心がラクになったりする。

僕はそういう、自分を苦しめる類の期待は幻想だと決めつけ、捨てることにしている。
これを戦略的諦めと名付けている。

正しいかどうかは、わからない。でも、
こころが壊れてしまうくらいなら、さっさと諦めたり、
逃げたりした方がいいと思う。

と、思って、とっとと捨てたほうがラクになれる期待を3つ
下に書いてみた。

ちょっとびっくりするかもしれないし、
受け入れるには一時的に痛みを伴うかもしれない考え方だけど、
でも受け入れちゃったら、ちょっとは生きるのが楽になるかもしれない。

なので、よかったら味わってみてみてください。
あくまで個人の考え方なので、最後は自分で考えて、自分で決めてください。

さっさと捨てるべき期待その①
自分はまだそれに出会っていないだけで、めっちゃ楽しみながらも能力をフルに発揮して大活躍できるような夢の仕事がこの世の中のどこかにある、という期待

そんな仕事はこの世にないし、あったとしてもそもそも自分でそういう仕事を作り出してやる、という気概のある人にしか回ってこない。

やっちゃう人は自分で自分に合う仕事を作り出すし、
作り出したその仕事を求めて新たな顧客が向こうからやってくる。

それ以外の人は幻想にとりつかれたまま、
「ここじゃないどこかなら活躍できる」と思い続ける。
でも結局、それは場所を変えても変わらない。

楽しい仕事とつまんない仕事は、ぶっちゃけある。
でもそんなことより、仕事を楽しめる自分か、そうじゃないか。のほうが
影響値は大きい。

さっさと捨てるべき期待その②
会社は自分の成長や適正な配置を第一に考えてくれているはずだし、そうであるべきだ、という期待

人を大切にする、人の成長にコミットする、ということと、
人事配置の決定は、まったく違うレイヤーの話。

経営観点で考えると、まずは事業の継続が第一。
人間はリソース。工数。これは経営の上ではそうでなくてはいけない。

だから、経営レイヤーと現場レイヤーで考え方を分ける。
経営レイヤーでは、事業価値が最大化するような人員配置を考える。
現場では、その決まった人員配置という制約の中で、中にいる人の成長が最大化するよう考える。

本当は私に合ったポジションに配置してほしいけど、そんなことは起こらない。私がそのポジションに配置されるような人間になるしかない。

さっさと捨てるべき期待その③
尊敬する先輩からの「あなたのためを思った」アドバイスを聞くことは、自分にとって絶対良いはずだし、言うことをちゃんと聞いていればいつか報われるはずだ、という期待

アドバイスの通りに一度はやってみることは大事。
やらないうちに否定しないことも大事。

だけど、やってみて「違う」って思ったら、即座に辞めていい。

なぜなら、その人はあなたの人生の責任を取ることはできない。
一生あなたの面倒を見ることはできないから。
最後は自分で考えて、自分で決めるしかない。

顧客を含め「この人にに言われたから」という理由では、
いかなる仕事もすすめないこと。
心から「これは自分の意志ですすめるべきと考えた」と言い切れる仕事だけをすること。

と、いろいろ書いてみたけど。

会社や、そこにいる人は、親でも先生でもない。
あなたの人生を第一に考えてくれるオトナに囲まれて、健やかに育つ時期はもう終わっていて、あとはどうなろうと、自分次第。

今日の自分の選択一つ一つが、明日の自分をつくる。
自分で種をまかないと何も育たない。待っていてもドラマは起きない。

だから、自分以外のなにかに期待するのはやめよう。

その代わり、自分に超期待して、自分で考えて、自分で決めて、自分で動こう。

そうしたら何が起きても、自分がやったこと。
自分がやったことなら、結果がどうであれ、受け入れるしかない。

結果を受け入れて、でも何度でも、自分に期待して、自分でもう一度やる。

僕はそんなふうに生きていきたいなー。と思う。

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