Luckin Coffeeで感じた完全オンラインオーダー&キャッシュレスのコンボの凄み

2019年5月に設立18ヶ月という最短記録でナスダック上場をしたコーヒーチェーンのLuckin Coffeeの上海にあるお店を見てきたのでその感想。

まとめ

オンラインオーダー&キャッシュレスでオペレーションは超効率的

利用者にとっても利便性が高く良い体験に

お店の雰囲気

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中国版のスタバと言われるのも納得の外観。行ったのは虹口SOHO店。

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お兄さんのボードがお出迎え

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この店舗はオフィスビルの1Fにあるからか打ち合わせしやすい感じ。スタバのような場所自体に高い価値を置くつくりではない。

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シンプルなレジまわり。

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左奥の紙袋がオーダーピックアップ待ちのコーヒー。ストローの手前にある赤く光ってるのが決済端末。QR決済ができるのではなく現金が使えない。

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しっかりした作りのカップ。蓋の上についてるのはキャップ。多少揺れてもこぼれないようになってる。Luckin Coffeeは自前でデリバリーも行っているのでこういう容器の配慮も差別化要素になっているのかもしれない。

アプリ

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トップページ。

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アリペイのミニアプリだと更にシンプル。

デフォルトでは位置情報を使って最寄り店舗がオーダー先に。店舗によって取り扱ってないメニューはアプリ側で制御かかってオーダーできないようになっている。

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メニュー詳細から、好みの調整も可能。

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ギフトプログラムも充実。

参考:スタバもアプリオーダー&ピックアップは強化中

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オンラインオーダー&キャッシュレスでオペレーションは超効率的

キャッシュレスでよく言われる現金の管理コストが不要になるのは部分。ざっと思いつくだけでも下記のようなメリットがある。

ヒト:オーダーに対して逐次処理ではなく効率的なバッチ処理も可能になるので、時間あたりの提供杯数の最大化が図れる。一方、作業指示はアプリ経由かつオーダーミスも発生しないのでミス対応や教育といったコストが最小化できる。

モノ:省面積、省設備で展開可能。100%IDがわかっている注文のため仕入れの最適化。

カネ:有休現金が0になり流動資産を最大限利用可能。プリペイドも対応しているので金利不要の資産が更に増加。

利用者にとっても利便性が高く良い体験に

待ち時間、オーダーミスがないので、コーヒーのようにルーチン化している行動をなめらかに繰り返させるということにアプリが最適化。ヒトは、笑顔での接客と店舗のクリーンネスといったヒトが頑張る領域に注力することで総合的な顧客体験は高まる。

オンラインオーダー&キャッシュレスはどうひろがるのか

Luckin Coffeeの凄さは、オンラインオーダーやキャッシュレスに対応していることではなく、いずれも100%達成した状態を前提としていることだ。
SKUが少なく、高頻度来店者が多い、コーヒーチェーンはこの業態に極めて向いているが、近しい条件を満たす飲食・中食業界が環境的では同様の事業モデルが成り立ちそうだ。

参考記事

史上最速でナスダック上場!Luckin Coffeeが描く勝利のシナリオ 【36Kr独自取材】

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スタバを脅かす「ラッキンコーヒー」に日本人が学ぶべき教訓

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