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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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#コーチング

新規事業に役立つチームコーチング ー3つのポイント

|チームコーチングは新規事業に役立つ先日、私が講師をしている銀座コーチングスクールにて 「チームコーチング講座」を開催しました。 パイロット講座として0期を2023年1月に 1期と2期を7月、9月にオンラインにて行い、 そして今回初めてリアルでの開催となりました。 実はこのチームコーチング講座を開講すること自体が 私にとっても銀座コーチングスクールにとっても ”新規事業開発”になります。 私の仕事のひとつとして 企業や企業内の部署の新規事業開発や商品企画をサポート、 伴

コンサルティングとコーチング ~サポートスタイルの違い~

企業様やチームへのプロジェクトの支援をする中で 私はコーチング(伴走型)スタイルをとっています。 よく一般的なコンサルティングとどう違うのかとお尋ねいただきます。 今回はサポートスタイルの違いについてお伝えします。 |コンサルティング(解決型)とコーチング(伴走型)の違い 企業やチームへのサポートスタイルは 大きく次の2つに分類できます。 コンサルティング(解決型) コーチング(伴走型) 私はクライアントである企業さんやチームをサポートする際に コーチング(伴走型)

新規事業経験は起業に役立つ

先日、新規事業開発チームとの雑談の中で 新規事業の経験が起業に役立つ という話になりました。 これは本当にその通りなんです。 私の実体験も交えてお伝えしたいと思います。 |起業=新規事業開発 私自身は2020年にサラリーマンから起業しましたが、 新規事業開発を担当していた経験が 非常に役にたっています。 というより 起業=新規事業開発 だといっていいでしょう。 なぜそう言えるのか。 ここで、まずざっと 新規事業開発のステップ を見てみましょう。 |新規事業開発のス

GROWモデルとは~企画推進 課題解決の突破口~

私は新規事業開発や商品企画の伴走コーチコンサルタントをしながら コーチングの講師もしています。 今回は、コーチングの代表的なフレームワーク 「GROWモデル」をご紹介します。 コーチングのフレームワークですが プロジェクトを推進するときにも威力を発揮するアプローチですので、 是非参考にしてください。 |プロジェクト推進には課題が山積 新規事業開発や商品開発を進める際 進行状況に応じてそれぞれステージがありますね。 そのステージごとに解決しなければならない課題が 出てくる

自分の商品を使ってみましたか? 使ってもらいましたか?

|実は自分の商品を使ってみていない商品企画を支援させていただいていると ユーザーの使い勝手などについての話の中で たまにこのような会話があります。 「ところで、社員の皆さんは 使ってみてどうでしたか?」 「 。。。 」 自分たちでは使ってみていないということですね。 まさかと思われるかもしれませんが、 実は結構あることなんです。 企画担当や商品の関係者は、 その商品をよく知っているがために 実際に自ら使わなくても分かっているように 思い込んでしまうのです。 皆さん

良品 声なくして人を呼ぶ

明けましておめでとうございます。 今年も新規事業開発や商品企画のヒントになる情報をお届けしてまいります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 さっそくですが 本日のテーマは「良品 声なくして人を呼ぶ」。 ◇「良品」という意味◇ とあるセミナーに参加したときに「良品 声なくして人を呼ぶ」という言葉を 講師の方が紹介されていました。 大阪府堺市にあるショベルやスコップなど 園芸用品の製造メーカー 浅香工業株式会社 の社是にある言葉とのことです。 とてもよい言葉ですよね。

企画アイデアの発見は足で稼げ!

突然ですが質問です。 あなたは「企画のための情報」をどのように集めていますか? ネットや書籍、ユーザー調査など 情報収集の方法は様々です。 私のおすすめは 何といっても「生の声」、つまり現場です。 ◇そのアイデアは誰が必要としているのか◇ 企画チームをサポートしていてよく感じるのは、 生の声を聞けていない 現場を見れていない ことです。 つまり 今現在行っている事業や世に出ている商品がある場合は、 〇そのお客様の生の声を聞けていない 〇使って頂いている現場をみてい

リーダーシップとフォロワーシップ

前回の記事では プロジェクトリーダーの役割について 私なりの見解をお伝えしました。 今回はリーダーシップとフォロワーシップ についてお伝えしたいと思います。 ◇真のリーダーシップとは◇ 「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」 大鐘 良一、小原 健右 著 (光文社新書) こちらは先日読んだ書籍ですが、 リーダーシップとフォロワーシップの大切さについての見解が とても興味深いものでした。 宇宙飛行士に必須の条件として、 真のリーダーシップが問われます。 しかしながら

私が考えるプロジェクトリーダーの役割とは?

先日新規事業企画マネージャーの方から 「白神さん、プロジェクトリーダーの役割として、 何に重点をおいて活動すればよいですか?」 というご質問をいただき、 いろいろお話させていただきました。 プロジェクトリーダーやリーダーシップに関して ”べき論” は書籍やWeb記事にもたくさんありますが、 私なりに意識してきたことをお伝えします。 私も決して優れたリーダーではありませんでしたので できていないことも多々ありますが、 現場実践的な内容かと思います。 ◇そもそもリーダー

数値化の具体的方法とは?

先日の投稿では、 「戦略の方向性に困ったら数値化してみる」 についてお伝えしました。 “ざっくり” “仮でもよいので” “適当でもよいので” 数値化してみましょう! と言われても、そもそも “ 仮でも ” や “ 適当でも ” を どのように設定したらよいのかが 分からないという声をよく聞きます。 確かに既存モデルのモデルチェンジや派生モデルの場合は 元となる実績や数字があるので試算しやすいですが、 新しい商品や新規事業の場合は、 仮といってもなかなか試算は難しい

戦略の方向性に困ったらやってみると良いことは?

戦略の方向性に困ることって 意外とありますよね? 何かのヒントになればと思います。 ◇どうアプローチをして良いか平行線に・・・◇ 先日、ある新規事業企画チームの会議で 市場導入の際の戦略をどのパターンでいったらよいのか という議論になりました。 その方向によって商品やサービスの企画内容やスケジュールが変わってきます。 具体的なことは書けないので、 少しアレンジしてお伝えするとこんな感じです。 ・パターンA:大手にアプローチ、 ただし時間がかかりそう ・パターンB:

小さな違和感を見逃すな!

こんにちは。 今日も新規事業開発や商品企画のヒントになる情報をお届けします。 前回の記事では 「ロードマップで考えよう」 という内容でお伝えしました。 新規事業開発や商品企画をサポート させていただいている中で、 現在企画中の商品やサービスだけをスコープにおかず、 必ずその次、さらにその次とロードマップで考えることで、 より戦略的になり、 企画自体も楽になります。 ◇小さなお困りごとをざっくばらんに語ってもらう◇ 「小さな違和感を見逃すな!」という言葉は いろいろな分

新規事業はロードマップで考えよう!

先日の記事では、 「ビジョンで引き付け、戦略で動かす!」 についてお伝えしました。 戦略論とあわせて考えるととても腑に落ちる内容です。 さて、今回は商品戦略にも関連する内容をお伝えします。 ◇新規事業を立ち上げる上で陥れやすいこと◇ 新規事業開発や商品企画をサポート させていただいている中で、 現在企画中の商品やサービスだけを スコープに考えておられる方々が 非常に多いように感じます。 これから事業を立ち上げるのに、 あるいはこれから新しいカテゴリーを立ち上げるのに

ビジョンで引き付け、戦略で動かす!

ビジョンや戦略の大切さは私もセミナーやこちらのnoteそして メルマガでお伝えしていますが ビジョンと戦略に関連して 「なるほど!」 と腹落ちした言葉があったので、 今回はそれをお伝えします。 ◇「経営者は理念・ビジョンで人を引き付け、戦略で人を動かす」◇ この言葉は 前職ソニー先輩OBであり 現在は経営コンサルタントをされている Kさんが言われていた言葉です。 私にはとても腹落ちし いろいろな言葉の意味がきれいにつながりました。 あなたはいかがですか? 経営者は