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【悩みの聞き方】3つのポイント

人の相談や悩みを聞くのは大変難しい。聞き方が分からなかったり、返答の仕方が分からない。また、ネガティブな内容を聞いて、ネガティブになり具合が悪くなる場合がある。人の相談や悩みを聞くのは、簡単そうで難しい。

どうすれば、上手に悩みを聞けるのか3つ紹介する

それらを紹介する前に、心理分析に関して少し説明する。心理分析には、『フロイトの原因論』 と 『アドラーの目的論』 の2つある。

■フロイト:原因論 

人間にはトラウマという心の傷がある。幼少期の体験や親子の関係に関連する場合が多い。そのトラウマを明らかにして立ち向かうことで、心の傷・問題をクリアにしていく。

しかし、トラウマは、直面したくないので、忘れて心の奥底に秘めていることが多い。思い出したくない上に、思い出すと具合が悪くなる。思い出すと精神状態が悪化する。

プロカウンセラーでないと原因論でのアプローチは難しい

■アドラー:目的論

過去ではなく、これからどう生きるか?生きる目的や行動の目的を考える。今と未来にフォーカスしてカウセリングする。過去を不問として、これからどうするか?何を達成したいか、どこに向かいたいか等、目的を聞きながらアプローチする。

こちらの方がやりやすい。ビジネス的なコーチングなどでも使える。

よって、悩みの聞き方としては、以下がお勧め。

①[今にフォーカスする】

 「今の調子は?」 「今の状況は?」 「今は眠れている?」       →今はどうなのかを聞くといい。過去のことを聞くと、だいたいは、悪ことが出てくる。過去は置いておいた方が良い。今日の調子を聞く、それらを聞くことで今の様子や健康状態などが分かる。

過去のネガティブな体験を思い出すほど、具合が悪くなる。過去を掘り下げないで、今の調子を聞く。

数日さかのぼって、普通に元気な場合、それはそれでいいと現状を肯定する。過去にフォーカスするよりも、今の調子の方が重要である。

メンタル疾患の人は、過去の事ばかり考える。自分で調子を悪くする。自分でストレスを増やして、病気になる。メンタルの病気は自分が作り出している場合が多い。ナイフで自分の胸をえぐるようなもの。過去のことを忘ればよいものを、自分で傷をえぐって、血を出している。治ったらまた傷をえぐっている。それが過去にフォーカスすること。今にフォーカスすることが大事。

今の状態が良くない場合

【未来にフォーカスする】

 「これから何をする?」 「できることは?」など、これからできることを相談していく。

過去のことは、映画やドラマのようにやり直せない。未来に向かってできることをやる。それを相談する。これからどうしていくのか?

今と未来にフォーカスして過去のことをあまり聞かない!

【ポジティブ中心に聞く】

 「最近、何か楽しいことはあった?」などポジティブな話を聞きだす。

 2週間に3回、同じことをアウトプット(書く、話す)すると記憶に残る。何回も話した場合、それが記憶に残り、忘れられなくなる。苦しみと悲しみが頭から離れなくなる。

例えば、失恋した場合、友達10人ぐらいに話すと忘れられなくなる。

自分の嫌な記憶を強化してネガティブな感情を作り出している。嫌なことは1回だけ話して、終わりにする。そうしないと、記憶にこびりついて忘れられなくなる。ネガティブな体験を何回も話す人が多い。ナイフで自分の胸を突き刺す行為。いつまで経っても直らないし立ち直れない。自分自身で悪い状態を作り出している。

ガス抜きとして相談を聞く場合、どうしてもネガティブな内容が増えてしまう。ネガティブが続く場合、一旦、打ち切り、楽しい話に切り替えることが大事。

ネガティブなアウトプットは、記憶を強化する危険性がある。少なくともポジティブで締めくくる。最後は、楽しいことがあったか聞く。楽しい話題にして終わることが大事。

悩みの相談はネガティブに偏りがち。最後だけはポジティブに締めくくる。そうすることで、明るい気持ちで終わることができる。

悩み事を聞くことは難しい。それでもガス抜きすることは重要。

①【今にフォーカスする】 ②【未来にフォーカスする】 ③【ポジティブ中心】の3つに気を付ければうまく話しを聞くことができる。相手の心を癒す聞き方になる。

心配ごと、悩み事から解放され、たくさんの人が楽しく生きれる世の中にしたい。

  


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