イヤイヤ期という呼び方の違和感

いわゆる子供のイヤイヤ期は、子供が単に提示される物事にNOを言いたいだけなのではない。と思う。

じゃあなんなのか。僕が思うにそこには隠れたニーズが存在し、でもそれがなんなのかわからないという状態。

例えるならクレーマーだ。いきなり捲し立てて会社や製品を批判してくる。それに対して刃向かってはならない。かといって完全にこちらの非を認めてしまってもいけない。こちらが悪いと認めると相手は図にのるし、実際こちらが悪いわけではなく、イチャモンだからだ。かといって顧客に対して失礼な態度は取れないし、もし蔑ろにしたらもっと事態が長期化して話がややこしくなる。

もしくは、自社が何に困っているのかがわからない顧客に最適なソリューションを提供する営業に近い。漠然と上手くいかない、売り上げが上がらないという悩みだけ抱えていても、何が原因なのかわからないという状態。

上記どちらにせよ、よく話を聞くこと。聞いてあげることが大事だ。クレーマーの場合、相手のことを否定せず、とにかく同情する。自社の立ち場からまず第三者の立場になり、そしてクレーマーに寄り添う。そうすることでクレーマーは落ち着いて、話を聞いてくれたことに満足する。企業の人間でありながら企業とクレーマーを取り保つ存在のように振る舞い、企業とクレーマーの二極対立構造を緩和するのだ。

ソリューション営業の場合も同様でよくよくヒアリングと観察を重ねて相手が気づいていないニーズを引き出すしかない。

イヤイヤ期は子供が言うことを聞かない、言う通りにしても嫌がるということがよくある。それはまず親と子が対立構造になってしまっているのがよくない。

また、安易に子供の要求を聞くのではなく、よく観察して、よく聞いて、本当にそれが必要なのかどうか、もっとやりたいことがあるのかどうかを精査する必要がある。

単にイヤイヤ期だからと片付けられるのが一番子供にとって腹が立つ。何を言っても無駄なのよという態度は子供に伝わってしまい、余計に言うことを聞きたくなくなるのだ。

と、言ったものの、毎日膨大な時間を子供と接しているお母さんにこんなきめ細やかなサービスを子供にしていては、1日が回らないことだろう。これはあくまで父親の詭弁である。

子育ては大変なのである。

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