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月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているよう…
本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上…
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2024年1月の記事一覧

早くも春がやってくる

毎週水曜日、「水」または「水曜」に関係するテーマの短編記事または漢詩または合成画像を作っています。 日本では、暦の上ではまだ1月であっても梅の花が例年よりも早く開花しています。エルニーニョ現象による暖冬の影響のせいか、時々暖かい日があり、植物には春が来たというシグナルが送られているのでしょうか。今日は、早い春の到来を喜ぶこどもたちの描画はいかがでしょうか。 今回の作品は、これです。

2023数学この1年

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

天罰

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起きそうで起きないことの見極め

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

季節変化の兆候

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

臨終

布団から出たくないよ、と願ったことも以前にはあった 心地よい暖かさと安心感に満ちていたから やがて、出ようと願ったとして出られないことを知った 出ようとすると、体が重くなりまったく動けなくなる それどころか、口もきけない 顔の表情さえ、変えることができない 動かせるのは、せいぜい目だけだ ブラックホールは巨大な質量によって生まれる 長い時間をかけて星の残骸を次々となかにとりこんで巨大化する あまりにも大きな重力場のため、光さえも外には脱出できない まるでブラックホール

2023コンピューター科学この1年

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

新幹線受難

毎週水曜日、「水」または「水曜」に関係するテーマの短編記事または漢詩または合成画像を作っています。 日本の新幹線は、島国の複雑な地形や豪雪などの厳しい気象条件にもかかわらず、高速かつ快適に、また定刻時間に対して正確に運行しています。でも永年の酷使と老朽化の影響のためか、受難が続いています。架線が切れて垂れ下がり、感電事故が発生しました。かつては洪水で車両が水没して破損したこともありました。今日は、そんな新幹線の受難の描画はいかがでしょうか。 今回の作品は、これです。

2023生物学この1年

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

神託

だいぶ気分が良くなってきた気がする 消毒液のにおいで鼻がちょっとつんとするくらいだ 昔、この近くで神託事件があったんだって ああ、バブル崩壊で大手証券会社や大手信託銀行が吹っ飛んだって? いや、信託じゃなくて神託 神様の思し召しをうかがうことだよ 高貴な血筋ではない一般人を皇位につけてもよいか、ということについてお伺いをたてたんだって なんだか最初からダメってわかっているような質問だなあ そんなことに本当に答えてくれるの? 万一にでもOKだったら、それこそ全部をひっく

不穏さの数値化

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

梅見計画

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

白は静かな死の色

雪化粧なんていう穏やかなものではなかった 激しい吹雪と雪崩のため、集落はほぼ壊滅だ 生き残った者たちは厳寒のなか孤立した 電力もなければ燃料も食糧もない 死ぬのは時間の問題だろう 北極周辺に極渦がある 強い風が渦巻く低気圧だ この渦が壊れた時、きわめて冷たい風が一気に外に噴き出す 気候変動の影響で、夏季の北極海の氷が融け、海水面が露出している面積が大幅に拡大した それが冬の大寒波を生み出しやすくしているようだ こんな吹雪では誰も助けに来るなんてことはできない 救助隊にで

2023基礎物理学この1年

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ