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群盲評象2023(370過去記事、2023年12月末まで)

370
本マガジンは、2023年1月1日から2023年12月31日までの365日分、桜井健次(筑波大学数理物質系名誉連携教授、イメージング物理研究所長)が毎日投稿するエッセイを収録します…
現代は科学が進歩した時代だとよく言われますが、実のところ知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な…
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2023年10月の記事一覧

睡眠不足が感情を崩壊させる?

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

秘密工作員の娘

ジェームズ・ボンドと言えば、殺しのライセンスで有名な伝説の諜報工作員 日本の北方領土と思われる島の秘密基地で最期を遂げた 上司のMによれば、アメリカの作家ジャック・ロンドンの人生哲学に影響されていたらしい かなり真剣で思い詰めているようだ 美女と遊んでいるチャラい外観は見せかけだ 世の中には、憎悪や激高で殺人に及ぶ者も多いだろうが、プロの世界は違う 暗殺は任務であり、そこには感情はない きわめて沈着冷静、無表情、無感動だ だが、上には上があるかもしれない だって任務を果

急進的小児病分派が生じる構造

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

兵どもが夢のあと

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

咖啡和巧克力

珈琲とチョコレート フランスの研究所のカフェで珈琲を注文したら、エスプレッソの小さなカップの脇に板チョコ1つがついてきた 「とても変でしょう?」 「いまはどこへ行ってもチョコレートがついてくるけれど、別に昔からずっとそうだったわけじゃない」 スイス出身の先生が教えてくれた エスプレッソの苦みとチョコレートの甘みのハーモニーが、一見よく似た豆から生まれている事情は、日本人にはいまひとつわかりにくい そこを説明する七言律詩を作れ 咖啡香醇可可甜 兩者佳配最美味 苦與甘配伴嘗鮮

反物質に働く重力

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

神田川畔的愛情之詩

少し前、南こうせつとかぐや姫のフォークソング「神田川」(作詞、喜多條忠、作曲、南こうせつ)の心情を生成系AIに漢詩で表現してもらいました。 初期の頃はほとんど何も返せなかったのが、毎週やっているうちにだいぶ上達しています。このところは、意味が分かるような漢字を並べたものを返してくれるようになってきて頼もしい感じにはなってきています。でも、もうちょっと何とかならないでしょうか。 今回は、少し改良に取り組みました。

AIが生み出した発明の知的財産権

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

江戸の妻に

テレパシーが一般的になるよりもずっと前のことである かつて、外的な媒介手段によって考えや感情や種々の情報を伝達し共有していた時代があった そのために文字が用いられた 文字は紙に書き記され、やがて、同じ内容を電子ファイルに書き込む方法が発明された 驚くべきは、太古の昔、わずか31文字で人生の重大事さえも伝達するスタイルと技術が実在したことだ えっ それって恋文の和歌のこと? きっと本当は31文字じゃなくて、もっとたくさん言ってほしいんじゃないか書いたものは手元に残るのが嬉しい

紛争で漁夫の利を得る者たち

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

11年目の神宮参拝

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

苹果箱之詩

りんご箱は、映画製作の現場で使われる機材の1つだ 両端に穴の開いた大小さまざまの木箱や木枠の部材である りんごを詰めて輸送するための箱と誤解する人も多いようなので、りんご箱について説明する七言律詩を作れ (163字) 2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に毎週参加させて頂いています。2024年4月まで1年ぴったりの継続のつもりです。金曜午前(早朝)に投稿します。今回のお題は「りんご箱」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。 初めての皆様へ皆様には、桜

日程調整

2023年10月19日(木)午前5時公開予定(予約)の記事を操作ミスで、予定より大幅に早くリリースしてしまいました。 こういう時、予定外の面白い記事を書くチャンスなのですが、いまいろいろ並行して活動しておりまして、note は1日1本、1月30~31本、1年365本のペースを保つほうがいい感じです。いまのところ、月曜と金曜が毎週ショートショートとシロクマ文芸部で、それ以外はほぼマガジンご購読の方向けの記事になっています。水曜は、漢詩または画像の結果だけ、一般公開、舞台裏はマ

謎の天体はいずれ宇宙最強の磁石に?

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ