そんなこともな話

そんなことあったな、なんてことを思い出す今日この頃。

元同僚と話していて、何故か分からないのだけれど名前を呼び間違えた。
相手は元夫。
びっくりして焦って、申し訳なくて仕方なくて、でも聞き取れてなかったみたいでちょっと安心した。
なんでだろうって思ったら、元夫と同じ話をしたことがあったなと思い出した。
その時も私は同じような反応をしていて、だから名前を間違ったんだと思う…

今日私は出勤だけど、元同僚は家で猫とお留守番。
カレーとサラダを作った。
本当はもっと色々と作る予定だったけれど、冷蔵庫がパンパンなもんでね笑
作りながらニンニクを入れるか迷ってやめた。
ニンニクチップを入れて欲しがるのは元夫。
元同僚はどうだろう、聞いたことが無いから分からないけれど。

なんだか、元同僚ではなく、元夫とのそんなこともあったなぁと思うことが増えていて。
懐かしめるほどの傷になったんじゃない?だなんて思っとるわけです。
別れてから元夫は私をよくよく褒めるようになった。
元同僚の方がずっとずっと褒めてくれるし、内容だって様々。
私は元夫に、結婚している時に、褒められたかった。
家事も、仕事も、妻としても、何より人として褒められたかった。
私と結婚して幸せだって思って欲しくて、今思うとよくない頑張り方をしてしまっていたと思う。
元同僚に対してもそう動いてしまうことはあるけれど、元夫との違いは都度褒めてくれていること。
ありがとうを欠かさない元同僚が好きだってその度に思っているよ。

頑張っても報われることばかりじゃない。
それを知っているからこそ、今元同僚がくれるものがとても嬉しくて幸せだって思う。
可愛いな、美味いよ、嬉しい、ありがとう、たったそれだけで私は良かった。
どれもくれたのは元同僚だったなぁ。
きいさん頑張りすぎじゃね?と笑い飛ばしてくれたのも、まだまだ若いし可愛いから!って励ましてくれたのも、俺はきいさん好きだよって何度も言ってくれたのも、元同僚で。

1年と半分、元同僚が私をここまで引っ張り続けてくれたんだと思う。
本人にはそんなつもりもなくて、ただその時に思っていることを言ってるだけでも。
元同僚の中で私が特別だとこれまでを知っている私に示してくるから、なら私はまだ大丈夫だって思って居られたんです。
まだ大丈夫を繰り返して、今ではそんなこともあったんだと振り替えれるくらいの気持ちになった。
これから先どうなるかとか、どうするべきなのかを見つめながらも、でもどうにか一緒に生きれやしないかと考えてる。
私も元同僚も納得のいく形で、不幸になる人が出ないように、笑って死ねるみたいな。
問題があって、その問題は私にとって鬼門で。
お互いフリーでいるからこそ、今が保てているとも思う。
付き合うとなれば沈殿していた問題が一気に表面化するからね、それは私にとっても元同僚にとっても重いから。

本当は終わりまで見ていたかった。
見ているだけでいたかったんだよね。
答えを出すのが私でなければいいって思っていた。
もう会わないでいましょう、やめましょう、そう言うのが私でなければってずっと思っていた。
でもそれは難しいんだろうなぁ、と思う。
私が決めて、私が言わなきゃいけない。
始まりが元同僚なら、終わりは私だろう。
いつまでもこのままでいれるほど、私は薄情でいられなかった。
元同僚が私を好きだって言っても付き合わない理由も、私が元同僚を好きだって言っても付き合わない理由も、同じこと。
何より重い、何より尊い、私からしたらそう。
私がどれだけ願っても得られないものだからこそ、私が介入するべきじゃないって思ってた。
でも私はそれも踏まえて、これから先を考えようかと思っている。
踏み込むべきじゃない、私が入ったらいけない、そう思ってきたけども!
私も欲が出て、元同僚と一緒に生きてみたいなぁと思うことが増えた。
このまま看取って死ねたらいいのにねぇ、とか。
先の話をしたくなった。
だからちゃんと考えて、進むか分かつか決めていこうと思いましたとさ。

今日も頑張れる。
明日も頑張れるし、明後日も頑張れる。
相変わらず元同僚は私に甘いし、擽ったくも愛おしい。
いつもありがとうだし、いつもごめんねと思う。
好いてくれてることはちゃんと理解してる。
少しずつ変わっていけたらいいね。