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自分の意志で

諸悪莫作 衆善奉行 (しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)
自浄其意 是諸仏教 (じじょうごい ぜしょぶっきょう)

これは、七仏通戒偈(しちぶつつうかいげ)
として知られる教えです。

意味は、
悪いことをしてはならない
善いことを行うべし
自らその心を清らかにせよ

というような
命令の形での教えではありません

悪いことをすることなく
善い行いをし
自身の心を清らかにすること

というような
他者から命令され、実践していくべきものではなく
自らが自分の意志で行っていくものです。

仏道修行においては戒律があります。

集団の中で規律を守ること
また、煩悩から身を防ぐものとして
様々な戒律が定められます。

その決まりにしたがって
精進を続けることができれば
徐々に煩悩から解放されていくものです。

しかし、
本質的に修行とは
他者によってやらさせるものではなく
自律的に行われるもの
です。

悟りを目指し、あるいは、
煩悩を少しでも減らしていこうとする目標を持ち
自律的に、自らの自覚を伴った
修行によって真の道が開けてくるものといえます。

修行の戒律に限らず
一般の人であっても
他者から強制的にやらさせるということは
誰でもあります。

その時、そういった他律的な物事を
回避することができなかったとき
それをネガティブに行うのではなく
その中に自分なりの意味や目標を
もって取り組むこと
が大切だと思います。

それができれば
何事もポジティブな成果や結果が
ついてくるのではないでしょうか。





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