内祝いで感じる 高島屋DX リアルのぬくもりとバーチャルの利便性
子どもの出生後はお祝いを戴くことも多くなるかと思います。
お祝いを戴くと内祝いをお返しするのが習わしですので、何を贈ろうかと病院でもらったパンフレットなども見ながら色々探していたのですが。
この数年で 世の中の DX が進んでいる!!
普段あまり百貨店のオンラインショップで買物をすることもないので、気づいていませんでしたが、凄く使いやすい(下手をすると他のECサイトよりも使いやすい)ことに気づきました。
贈答品を贈るのであれば やっぱり 百貨店
高島屋と言えば言わずとしれた大手百貨店ですが、コロナ禍以降は百貨店業界は苦境に立たされているのかと思いきやV字回復をしているところも多く、「やっぱり 百貨店」とお客が戻ってきているようです。
高島屋のDX ~ 中期経営計画 ~
2024年4月12日 株式会社髙島屋 中期経営計画 を読んでみました。
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/240412d.pdf
2031年に向けたグランドデザインが制定されています。
この中で DXに関する項目と言えば 「価値提供の方法」にあたります。
次の資料では具体的な内容は触れられていませんが、DXを推進するという姿勢は示されています。
大きな柱としては、下の二点;
1. 後方支援業務の効率化・生産性向上
2. 営業・販売におけるデジタル活用
半分想像ですが、百貨店業界というのも 接客業の最たるもので、属人的な業務運営がされてきた。これはDXのやりがいはそうとうある業界だと言えます。
実際に計上された 戦略投資としても、 システムの 開発・保守に 併せて 280 億円です。
2024年から2031年までの7年間分だとして、年間40億円。
これを多いと見るか、少ないと見るかは どの目線で見るかにもよりますが、少なからぬ投資をすることで成長を描いているとは言えます。
一方で他の 投資金額と比べると、少し見劣りをする感じもあります。設備投資2,200億円 の内 システム関係が280億円ですので、13% 程度でしょうか。まだまだ リアルの店舗 への依存は大きいと思われます。(リアルが人物にコストが掛かるのは当たり前ですが)
高島屋のオンラインショップ が凄かった
何が凄かったかと言うと、オンラインショップ の使いやすさです。
UI (User Interface) のみならず UX (User Experience) までしっかりと考えられた非常に良いサイトの構築であると太鼓判を押せるものです。
以下にオンラインショッピングサイトの 登録と買い物時の例を挙げてみます。
半角で入力した文字が、自動で全角に変換される
サイトで登録をしようとすると、よくある 「全角で入力してください」の指示。
データを管理するうえで、単一化をしないといけないのはもちろんのことですが、いつもどのサイトでも「その手間をユーザーに負わせるの??」と思っていました。
高島屋は サイト側が気を聞かせてくれています。流石です。
これだけで ★5あげても良いぐらいです。
宛先の敬称が豊富すぎる
普通は敬称と言えば「様」です。せいぜい「御中」「殿」です。
下のスクショにある通り、ありとあらゆる敬称が準備されています。
高島屋 恐るべしです。
もちろん、郵便番号から住所も自動入力
最近はこの仕様も増えてきました。当たり前の様に使える機能ですが、この機能があるなしでは雲泥の差です。
基本的なところも押さえている感じ、◎です。
住所選択に「丁目」のリストがある
これは、気を利かせまくってくれています。
郵便番号から住所が入力されるのは町名までですが、次の選択肢で 「○丁目」をリストから選ぶことが出来ます。
カーナビレベルの住所録データベースを使用していることが伺いしれます。
一つ残念なのは 並び順が 1丁目、10丁目、11丁目、、、2丁目 とテキスト並びになっていることです。ここは 数字並び昇順で表示して貰えれば100点です。
検索機能も気が利いている
高島屋のDXに見とれてしまっていましたが、本来の目的は 「出産内祝いを購入する」でした。
内祝いの検索も直感的にすることが出来ます。
元来 贈り物・お返し は普段機会が少ない人からすると「何を選べばいいの?」となりがちです。
そんな時にありがたいのが、百貨店の 店頭で 係の人に尋ねると必ず 答えが返ってきます。それも、こちらの 事情や状況に鑑みた 選択肢を挙げてくれるという コンシェルジュサービス力の高さの賜物です。
高島屋のオンラインショッピングサイトでは そういったリアル店舗で受けることが出来る コンシェルジュサービス を 体現することに重きを置いていると感じられます。
それも、「AI チャットボットがアドバイス♪」という方法ではなく、「コンシェルジュサービスをシステム化してユーザーが気兼ねすることなく使える」を意図していると推測できます。
まず、サイトの構成が見やすいです。直感的に内容を想像できます。
ランキングが程よく使いやすいです。
集計期間が 24時間・1週間・1ヶ月 となっているのは 「旬のもの・話題のもの」を探すことが出来て非常に良いです。
検索を進めていくと 「絞り込み」という機能があります。
何気なく使用したのですが、ここが一番 目からウロコ でした。
洋菓子を選択して、絞り込みをすると。
内容は良くある項目です、ブランド・予算などなど。
最後の方に 「製品の特徴」がありました。
洋菓子なので、商品の特徴は何があるのかな? と見ていて驚きました。
「食感」> ジューシー、もちもち、しっとり、、、
確かに!
食べ物を選ぶ時、こういう食感 って大事です。人は味覚だけではなく、食感や見た目でも味わいます。
「しっとり系のお菓子が好きなんだよね~」と言っていた知人の顔が浮かびます。
この他にも 同じ商品を複数購入して、複数の宛先に一斉に送付する機能なども必見です。
まとめ
今回は 高島屋 のみを試してみたのですが、中期経営計画 の柱にもDXを唱えていて、予算もつけ、実際に体現している様子を確認することが出来ました。
「リアルのぬくもりとバーチャルの利便性」という目標は、ぬくもりって何? となってしまう部分が少しふんわりとしていますが、リアルの店舗で受けることの出来るサービスや気遣いなど、百貨店ならではの要素を表していると理解できます。
兎にも角にも、この オンラインショッピングサイト 使いやすさは Amazon / 楽天市場 では 表現されていない要素です。
Amazon / 楽天市場 では どちらかと言うと、ユーザーの レビューが 商品を選ぶ時に重要視されます。 C to C の 価値の提供です。
一方で高島屋の サイトでは 百貨店の強みである B to C の価値の提供に拘っており、百貨店の持つノウハウを システム化 という手段で しっかりと 価値の提供まで持っていっているのが素晴らしいです。
内祝いを探すためにも、百貨店のDXを感じるためにも 高島屋のオンラインショッピングサイト はおすすめです。
個人的にはこれだけ気が利いていると、使いやすい!! と次の機会も使ってしまうこと間違い有りません。
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