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万年筆のペン先調整で書き心地の快適さを取り戻す

Montblanc の万年筆 145

すごく書き心地が良い万年筆です。
2018年頃に購入、それ以来普段の仕事のメモを取るのに使っていたが、今回机から落としてしまい、文字が掠れるようになってしまいました。素人目には何が狂ったのはよく分からないのですが。何かしらズレてしまった様です。

販売店に問い合わせ

正攻法はお金がかかる。
百貨店の Montblanc 取扱店に問い合わせたところ、「メーカー送りにすると1万円程度で修理になりますよ」とのこと。
その後ご丁寧に 「街の万年筆屋さんであればペン先調整であれば3千円程度でやってもらえるので聞かれてみては如何でしょうか」とアドバイスを頂きました。

神戸の万年筆屋 Pen & Message

親切丁寧で良いお店でした。

Google Map 情報
ペンアンドメッセージ
+81 78-360-1933
https://goo.gl/maps/E983fR458eBusND39

ホームページ:https://www.p-n-m.net/

神戸元町駅から徒歩数分のところにひっそりとある万年筆屋さんでした。

コロナ禍で予約制になったと言うことで、予約をして訪問(HPから簡単に予約できます)

ペン先調整

職人技の妙でした。
万年筆をお渡しして見てもらうと 「ペン先が狂ってますが不幸中の幸いで重症ではないので調整でいけると思います」とのこと。
ペン先調整であれば3,600円、ペン先曲がり直しであれば8,700円
お安くすみそうで良かったです。

ペン先を修正する際にはどうしてもズレが出てしまうので、先を軽く削るとのことで削ってもらっているところです。

施工時間は20分程度、結果綺麗に書ける状態に戻りました。

万年筆はペン先を取り替えることも出来るそうですが、Montblancの場合は2,3万円ぐらいかかるとのこと。 その値段では本体の買い替えまではいかないので、実に絶妙なお値段設定です。
今回の調整は時計などもそうですが、街のお店がしっかりとした対応をして頂けるので非常にありがたいです。この様な職人さんが脈々と続いて貰いたいなと思います。

Pen & Message の商品などなど

万年筆周辺アイテム

万年筆周辺アイテムと言えば、ケースとインクとノートでしょうか。
万年筆だけでは物書きはできず、インクは必須、ノートは必要、ケースは推奨と言うところかと思います。

万年筆ケース

モンブランの二本差しケースが王道なのではないかと思って使っています。
万年筆で一本。もう一本を何を入れるのか未だに模索中ですが、、、赤鉛筆かマーカーかボールペンか、、、厳選するのが難しい

インク

色々なインクを楽しむようになると趣味の幅が広がるようになるんでしょうけど、如何せんインクというものはなかなか減りません。普段から使っていてもボトルを空にするのは時間がかかります。
※ ちなみに、Pen & Message の方曰く、3年を過ぎるとインクは消費期限を過ぎてしまうので使わない方が良いそうです。インクの出が悪くなる原因の一つらしいです。

そう言うわけで、インクはあまり多く使っていませんが、これまでに試したのは

王道の ロイヤルブルー
海外での仕事をしていると、自然と使うインクの色が青になる気がします。勿論黒もあるのでしょうが、かれこれずっと青色を使う日々が続いていました。
なので、最初のインクはロイヤルブルー 王道です。

新しい色を試した アイリッシュグリーン
ロイヤルブルー以外を使いたくて何色にするか探した結果、ブラウンも何か違うし暖色系も何か違うし、と言うことで、2000年台のサッカーファンということもあり、アイリッシュの響きにひかれアイリッシュグリーン。実際に使ってみると 鮮やかな緑ではないので非常に使いやすいです。

ノート

色々試しはしたのですが、確かにインクの吸い心地や裏写りも気になるのですが、一番気にしたのはノートを取る際に細かいストレスがないこと
特に ノートを見開きにしたり半分に折り返したりするのが楽なリングノートであることを求めて辿り着いたのが KOKUYO のソフトリングノート

このノートはリングが ソフトで折り返した時に手に当たらず、インクの吸いも良く、裏写りもしづらいので満足の一品です。
ただ、冊数が増えてくると同じノート見た目でどれがどれだか分からなくなるところが玉に瑕です。

万年筆を使う

万年筆を使う意味は自己満足かなと思うところもあります。鉛筆で書いてもボールペンで書いても万年筆で書いても A は A ですので。
一方で書きやすさと言う観点で見るとどんなボールペンよりも書き心地は上だと思います。SARASA や JetStream も書きやすくお手頃なボールペンですが、やっぱり万年筆の方が書き心地は上です。
モンブランのボールペンなどに比べても万年筆の書き心地は上回っていると思います。たまに不動産屋さんやディーラーの方のボールペンをお借りすると高級ボールペンなことがありますが、イマイチ書き慣れません。普段使っていないと言うのもあるかもしれませんが。。

私自身も万年筆フリッカーではないので細かいことは言えないのですが、万年筆を使う良し悪しは色々あると思いますし、デメリットも沢山ありますので手を出すには躊躇してしまいますが、一度試してみてはどうでしょうか。後悔することはないと思います。

万年筆のデメリット

お値段が高い

廉価のボールペンに比べるとあからさまに高いです。高級万年筆でなくても確実に高いです。お値段だけを考えると百円のボールペンに軍配が上がりますが、月並みな言い方をすると 愛着が湧くので万年筆はおすすめです。

インクが面倒

カートリッジ式を使用するにしても、インクのリフィルはちょっと面倒です。
これは割り切るしかないと思います。リフィルを楽しむ、という境地までは達していませんが、メンテナンスをする楽しみと捉えると良いとおもいます。

筆圧強く書けない

そもそも筆圧を強くして書く筆記道具ではないので、筆圧を強くすることはできません。
筆圧が要求されるシーンがあるのか?となりますが、未だにカーボンコピー用紙を使うシーンがあったりします。裏に写すために筆圧が必要とされるのです。

乱暴に扱えない

工事現場などに行くと流石に野外では使えません。パッと出して書くということも出来ません。
万年筆はそういうシーンで使う筆記具ではないということで、適材適所が大事です。

これらを補って余りある良い面もと使っていると感じますので、一度 万年筆 を試されてみてください。

次の万年筆

ヤマトミュージアムのふるさと納税で貰えるセーラーの万年筆が届くのが楽しみです。

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