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PMP (Project Management Professional) の道

2022年12月末にふと思いついたPMP について、自分自身の資格勉強の記録が主体です。

Background

これまで何も資格を持っていないまま転職をしたり、数百億円規模のProject の PM をやったりしてきたのですが、自分自身のPM としての知識経験に自負はあるものの、それを何かしら定量的に図ることが出来ないかと、今回PMP 資格に挑戦することにしました。
ちなみに IT系ではなく、建設工事系の仕事です。

PMP (Project Management Professional)

プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(英: Project Management Professional、PMP[1])は、アメリカ合衆国の非営利団体であるプロジェクトマネジメント協会(英: Project Management Institute、PMI)が主催しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格である。

Wikipedia

PMI (https://www.pmi.org/certifications/project-management-pmp) の存在は元々知っていました。新入社員で入った会社でも PMBOK を学べと口酸っぱく言われ、結局は学ばずにここまで来たのですが、PMBOK に記載のあるPM業のイロハはこれまでの業務の中で身につけてきたので、何かしら実力はあるだろうと高を括っています。

PMP とは

https://www.pmi.org/certifications/project-management-pmp

PMP 受験資格

とりあえず受験してみて、受かるでしょう。とナメていたのですが。案の定アメリカの団体ということで受験資格がしっかりとしていました。

(1) プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
試験申込時から遡って8年以内に、一定時間以上の実務経験(大卒者:4500時間/高卒者:7500時間以上)と、一定期間以上のプロジェクトマネジメントの経験(大卒者:36か月/高卒者:60か月以上)があること。試験申込時は、これを証明する書類を提出する必要がある。
(2) 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修・教育の受講またはCAPMの取得
PMIが認定した教育機関による研修を35時間以上受講し、修了証明書を試験申込時に提出する必要がある。
なお、経験に関しては必ずしもプロジェクトマネージャーに限らず、プロジェクトリーダーやコンサルタント、あるいはそれに関係する立場でも構わない。

受験申請は米国のPMI本部で行うため、実務経験などを英文で入力する必要がある。そのため、ある程度の英語力を必要とする。
業務経歴書の内容が事実かどうかを判断する仕組みとして、監査制度が準備されている。

Wikipedia

この、(1) の方は良いのですが、(2) の講習をしっかりと受けておくこと。というのが、食わせ者でした。そこまでしっかりとした講習を受けたことないため、ある意味しっかりと勉強をする良い機会になるかと。前向きに捉えます。

英語力は海外での経験も踏まえて実務上問題ないと思っています。

PMI に登録する

まずは何はともあれ、こういう時は 公式の情報を集めるに限ります。そして大体世の常で 
公式 = 正しいが分かりづらい情報
非公式 = 情報源の保証はないが分かりやすい情報
となっています。
なので、まずは公式にアクセス。

https://www.pmi.org/

そして分かりづらさを体感した後に他のまとめサイト(英文和文問わず)から情報を集めるのが良いです。

アカウント作成画面

こういう時は多分に漏れず、SNS アカウントを使用して登録しましょう。
複数の メアドを持っている人は一番メインの個人メアドを登録するほうが良いと思います。後々変更は出来るでしょうが、PMPを取得する目的を考えると会社のメアドなどは止めておいたほうが良いでしょう。

最初の登録画面では当たり障りの無いことを聞かれるので、とりあえず回答してアカウント作成を終わらせました。

PMP 試験申し込みをする

正確に言うと「申込みをしようとした」です。
PMP の申込みをしようとすると、途中で Professional Education の記録記入を求められました。これが噂の ”35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修・教育の受講またはCAPMの取得” というやつです。
結局、受講後でないと申請できないのいで、途中で申請を止めました。 

予備知識

PDU と Contact Hours の違い

PDU = Professional Development Unit 
継続的にProfessional さを進歩させることを図る単位。ということで、大学で言う必要単位数。ということですね。
1 PDU を取得するのに必要な 時間はと言うと、明確に決められていないのか 大体 1 PDU = 1 hour ぐらいが適当なようです。各講座やカンファレンスなどなど、どういったものに参加するかによっても違うのでしょう。
PMI では Leadership, Technical, Business & Technology に振り分ける必要があるとされています。

まずは、PMP に受からないと、その前に PDU の心配をしても仕方ないです。ひとまず忘れましょう。

予算

何事にもcost とschedule は付き物なので、予算管理もしておきたいと思います。

学習費用 前提

書籍
PMBOK を購入する必要があるかと考え、中古をメルカリで探したが、PMBOK その物はなし。PMI の有料会員になるとPDF ダウンロード出来る模様。

Amazon で探すと、ペーパーバックであれば7割引で買えそう。学習後に売ることを考えてもペーパーバックの方が良いと思われる。

予算 5,000円

Kindle は高い

e-learning
35 hours の Contact Hours を稼ぐため、そもそもの PMP Exam の勉強に捧げるため、e-learning は大手の Udemy を利用することとし、Udemy はセールで 1,500 円で売られていることが多いので、1,500 円 * 2 回 = 3,000 円とした。

過去問 は無料の物がないか探す。

受験費用 前提

PMPの受験料は、PMI会員であるか・非会員かで値段が異なります。PMI会員であれば405ドル(再受験は275ドル)、PMI非会員であれば555ドル(再受験は375ドル)です。

円安なので、PMI 非会員として 555 USD x 140 JPY = 77,700 円
(関係ないが、きれいな数字になることに驚き)

維持費 前提

三年ごとに更新費がかかるとのこと。

PMPは3年ごとに更新が必要で、その際にも費用がかかります。PMI会員であれば60ドル、非会員であれば120ドルです。

ひとまず、一回目の更新まで見据えて 非会員 120 USD x 140 JPY 

2022/12/28 Update
もう一つの維持費としては PMP 取得後は 3年間で 60 PDU を取得する必要があるため、60 PDU に匹敵する e-learning の費用を見込む必要がありそうです。
1,500 円の Udemy で 35 PDU を得ることができそうなので、予算 4,500 円 あれば十分でしょう。

予備費 前提

すんなりと終わるProject などないので、予備費は必要。
そう言う観点から 予算 10,000円



PMP 学習方法

学習計画

PMP 取得は 2023年 1Q の目標にしたいので、まずは Udemy を1ヶ月程度(35 hour / 25 days = 1.4 hours/day)で視聴してしまいたいと思います。
1.4 hour / day とはそこそこの時間を必要としますが、「動画視聴 1.25倍速」 であれば行けるでしょう。

その後2023年1月中旬までに過去問の練習。
本番は200問が出題され、その内175問が採点対象とのこと。60%の正答が合格の目安とのことです。200問はなかなかにしんどそうです。TOEIC が同様に200問なので、Listening がないとはいえ集中力が必要になりそうです。こればかりは練習しないといけないだろうなと思います。

2023年2月には本番を受験
この記事を書き始めた 28 Dec. 2022 時点では申込みもしていないので、これから段取りをする予定です。

学習内容

  • 前述の通りまずは Udemy を視聴します。

  • PMBOK 自体も最新版を手に入れて読んでみようと思います。

  • 過去問もやろうと思います。

PMI Official Online Cource

35時間の受講を満たすためにOnline e-learning を探しました。最初に見つけたのは公式のe-learning です。
が、恐ろしく高い。会社の研修経費を使うにしても、この円安のご時世とてもじゃないが高い。$1 安くして何となく安く見せようというのも癪に障ります。

https://www.pmi.org/shop/p-/elearning/pmi-authorized-on-demand-pmp-exam-prep/el034

やっぱり Udemy

e-learning をするのであれば、やっぱり Udemy でしょう。英語で学習するのであれば、Udemy に確実な情報があるだろうと踏んでUdemy で探しました。
この際に注意したのは 「PMI で認められる PMP 受験資格となる 35時間の講習であること」です。諸々の情報を見ていると、気になったのは 「35 時間の受講と 35 PDU は異なる」との情報でした。
PDU 自体も意味は無いことはないですが、PMP を受験できなければ意味がないので、その条件を満たすコースをUdemy で探しました。

Udemy で探すときのコツ

何となくのコツです。

  1. 評価の良いものを選ぶ(当たり前)

  2. 評価数の多いものを選ぶ(寄らば大樹の陰)

  3. 日本語より英語を選ぶ(情報源は圧倒的に英語の方が豊富です)

  4. Udemy セール期間を狙う(しょっちゅうセールをやっています。2万円のコースが1,500円になったりします。)

  5. 英語は耳慣れしている国の英語を選ぶ(留学だったり仕事だったりでよく聞く国の英語を選んだ方が良いと思います、Udemy の講師を考えると。主には アメリカ・イギリス・インド・シンガポール・フィリピンと言うところでしょうか。)

そもそもUdemy で 「PMP」と検索すると出てくるのは 871 件、その中で日本語は6件。そんなもんです。

良さそうだったコース

PMP Exam Prep Seminar - Complete Exam Coverage with 35 PDUs

  • Earn 35 PDUs/Contact Hours by completing the entire course

  • You will get all the resources you need to pass the PMI PMP certification exam.

  • You will earn 35 exam contact hours as required by PMI

  • You will be able to discuss the PMBOK Guide with confidence.

  • Explain the project management processes

  • Discuss the project management knowledge areas

  • Demonstrate the formulas, charts, and theories of project management

  • Calculate float for complex project network diagrams

  • Memorize the formulas for earned value management

  • Compare and contrast processes, knowledge areas, theories, and project management best practices

  • Build a strong foundation in Agile project management for the new PMP exam

  • Complete hands-on assignments and exercises

PMI が要求する35時間を満たせる。というのが明記されているので信じてみることにしました。
89,484 件の評価(as of 28 Dec. 2022)もうなずけます。

You MUST complete all assignments and exercises to claim the 35 Contact Hours.
-- 中略 --
The 35 hours of project management education are earned by completing all of the course, the assignments, exercises, and quizzes. The Learning Management System tracks your completion of the course; if you complete all the videos, assignments, and interactive sessions, you can claim these hours for your PMP exam application or maintain your PMP certification.

https://www.udemy.com/course/pmp-pmbok6-35-pdus/

と書いてくれているので、35時間の条件を満たせるのでしょう。満たせてくれ。

2022/12/28 Update
結局まずはこの Udemy をすることにしました。とにかく35時間の講座受講認定を取ることにしました。

2022/12/29 Update
少しやってみましたが、このコースは英語も聞き取りやすく、系統だっての構成になっているので、やりやすいです。

Udemy 関連情報

今後 Udemy について記載する場合は
PMP Exam Prep Seminar - Complete Exam Coverage with 35 PDUs
についての話になります。

Pre-Assessment Exam

2022/12/29 Update
サクッと Udemy のイントロを視聴して(イントロはPMP Exam についての説明)、特に現在のPMP において重要とされている4つの要素

  1. People domain

  2. Project management processes domain

  3. Business environment domain

  4. Business environment domanin

の4つについての Pre-assessment Exam を10問だけ解いた結果が以下です。
4/90 正解 = 実質 4/10 なので正答率 40% 、まだまだほど遠い。
敗因は 分からない英単語について調べる暇がないというとこだと思います。

英語での Udemy 視聴

2022/12/29 update 
意外と1.5倍速の英語で聞いていても内容は理解できます。特に字幕を付けることで理解の補助になるのでおすすめです。
英語慣れしていないと多少厳しいところはあるのかと思いますが、35時間分なのでこの Udemy をするだけで、結構な英語慣れになると思います。

せっかくやるので、色々な早さに切り替えて聞いてみて一番効率の良いやりかたを模索してみます。

個人アカウントだと LMS 機能がない

LMS (Learning Management System) 機能がないことに改めて気付きました。以前仕事でLMS導入を検討していた際には Udemy Businessの方で検討していたため、LMS 機能があったのですが、今回は個人アカウントの個人利用なのでLMS 機能がないことに使い始めてから気付きました。

対策としては、せめてどのレクチャをいつ受講(視聴)したかぐらいの記録は残しておきたいので、Google Spreadsheet にレクチャ動画の一覧を作り、視聴日だけ手動で記録をしていくようにしました。

動画一覧は少し面倒ですが、Udemy の動画のページからコピペして加工するのが一番楽な気がします。別に今後メンテする必要も無いですし、常時情報のUpdateが必要な訳でもないので。

動画一覧をコピペ
Google Spreadsheet に張付けて、チョイと加工
日付を入力してPivot したら何となく記録は分かるようになる

このくらいの記録を残しておけば、後から何かに使えるでしょう。
UdemyにLMS 機能がないのはBusiness Ver. を見据えての意図的なものなのでしょうね。

Udemy 学習時間記録

Update 2022/12/31
Udemy  での学習時間をGoogle Spreadsheetで小まめに記録するようにしたので、簡単な可視化もやりました。
Vizで見たいことは;

  • 一日平均何時間ぐらい時間を割くことが出来ているか。

  • Total でどの程度完了したか。

  • 残り何日程度で完了できるか。

Google Looker Studio でVizを作成しましたが、現在のところ note は iframe  の埋め込みに対応していないとのことで、URLをここに貼り付けるだけになってしまいました。ワンクリック手間ですが、個人で見る分にはこれでよいでしょう。

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