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子はぜいたく品 1/8 - 日経新聞 20代未婚

日経新聞の取ったアンケートの要約について、個人的に考えるところです。

日本経済新聞社は5月、読者約5000人を対象に少子化問題や少子化対策についてアンケートを実施しました。
1. 20代 未婚
2. 20代 子どもあり
3. 30代 未婚
4. 30代 子どもなし
5. 30代 子どもあり
6. 40代 未婚
7. 40代 子どもなし
8. 40代 子どもあり

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD06AAX0W4A600C2000000/

これらのアンケートのコメントについて8回に分けて所感を述べます。
※ 内容は端的で数字の裏付けも出し切れていません。

20代 未婚

子どもを産みたいと思える世の中ではない。年配の人が得をして、30代以下の世代は損をする世界

推測するに 高齢者優遇と言われる世の中であることについてでしょう。

個人的には子どもが増えないことには、より一層30代以下世代が割りを食う世の中になるでしょう。

30代の方はこれからの50年以上の時を考えると、前向きにできることの一つは若年層の人口を増やすことです。

これから親になる人に子育ての苦労ばかりではなく、楽しさをもっと伝えれば産みたい人も増えるのでは

これは一理あると思います。
長男長女の子育てで親は常に初めての経験する」です。
人は自分の経験していないことについての想像力は限られています。そのためいろいろな形で学び想像力を高めるものです。

人生の楽しさを充実させる一つの要素になることを学ぶことで子どもを持ちたい(産みたいに限らない)と思う人が出てくると考えます。

子育て世代とそれ以外の世代が分断している。子を持つことに消極的になってしまう

子育て世代とそれ以外の世代が分断している。とは局所的な極論だと思います。

子育て世代とそれ以外の世代は 「子育てをしているかどうか」の観点では分別されますが、分断ではないでしょう。

子育て前世代は 子育て世代となりうるし、子育て世代は子育て後世代となるものです。
子育て観点では子育て世代がそれ以外の世代を繋ぐ存在だと思います。

「すずめの涙」程度の支援金ではなく、社会的なセーフティネットの構築が重要。子育て世代の世帯収入を増やすことが目的なら、減税などのアプローチを

社会保障は全方位に向けて行う必要があります。

減税による収入減を補うには別収入を持つか、支出を削減するか、その両方となります。

子育てによる人口増が必要と叫ばれる根底には、半永久的な社会保障と経済保障のためだと理解しています。

そのためにも優先順位を付けて且つ効果的なお金の使い所を考える必要があるでしょう。

テレワークを普及させたり、転勤なしの地域採用枠でも給与水準が下がらないようにしたりして夫婦が一緒に、かつ親元の近くに住むことを可能にすれば子育ての見通しを立てやすい

親元での支援が必須である子育てモデルは現代に置いて、将来において必須ではないと考えます。

一方で使える支援はすべて使えるようにするための施策として、地方でも都市部相当となる仕事の成果・価値を出すことが出来るようにするのが DX の一つの役割でもあると考えます。

少子化もそうだが結婚の壁も高い。自分は転勤が大きな壁

転勤をしていても結婚をされている方は多々おられますので、そのノウハウの共有が一つの鍵となる気がします。

結婚の壁は確かに高くなっているのでしょう。一方で マッチングアプリ など出会う方法は年々充実してきていると感じます。

であれば、壁の高さの理由は別のところにあるかと思います。その原因を分析・理解するのが必要です。

結婚する目的がなんであるのか? 「独りでは出来ないことを出来るようにするため」だと考えます。壁の高さがもし収入面であるとすると、独りより二人の方が経済的には余裕が出るのは自明の理ですが、そういう思考もあまりないのかもしれません。

女性が妊娠、出産することによる仕事へのマイナスが大きすぎる

具体的なマイナス面が書かれていませんので推測にはなりますが、現在の一般的な雇用形態・雇用契約であれば 助成の妊娠出産や男性の育休による仕事へのマイナス面はあります。

女性が多く仕事につく、男性が家庭に関わることを想定していなかった制度では対応できないと考えますので、原点を変えて再設計をしないといけません。

同性婚や家族のあり方の幅を広げて公的に認めてほしい

法的な議論も多くあると認識しています。
マイノリティについても当然ながらの権利の確保は必要ですが、子は贅沢品についての議論においてはマイノリティなポイントであると考えます。

1人目の子どもから高額な祝い金をもらえるような制度があればいい

お金があれば解決するのかと言われると半分イエス、半分ノーだと思います。

目先の得があっての子作りはその後の子育ての難易度を乗り越える際に言い訳になってしまいます。

子育てにお金がかかるのは言うまでもありません。お金でなんとかなるのであれば何とかするのが良いですが、子育てはお金だけの話ではないので全ての解ではありません。

自分の人生を楽しむことを優先したいと考えてしまう。子どもを産むメリット、魅力を教えてほしい

子どもを持つことも自分の人生です。

あえて子どもを持つことのメリットというと、「子どもを持たない人生よりも大変な人生を送ることが出来る」です。

昭和の時代にあったお見合いを復活させ、若者が積極的に動かずとも出会いが生まれる環境がほしい

お見合いがあった時代の後が現在です。
お見合い自体は一つの方法ではあるでしょうが、お見合いで結婚し、子どもが出来、その子どもが結婚を渋る。という現象も少なからずあります。

自らが積極的に動かずに得たもので人生を満足させることは出来ません。

もうすぐ結婚するし、子どもが欲しい。でも、いま会社で育休中の人の業務を担っているが、正直しんどい。育休・育休中の業務は既存メンバーに負担するのではなく、新しい人員に回すような法律ができればいい。雇用も増えて労働環境が悪い会社も減っていく

何事においても冗長性とプランBを持つことは必須です。

業務における冗長性は 育休への対応だけにとどまらず事業の継続性の為に必須です。事業を行うのは会社であり、資本主義への方の介入は限られるべきです。逆に言うと事業の継続性を持てない会社は淘汰される経済社会となるのがあるべき姿でしょう。


次回は 20代 子どもあり についてのコメントです。


#男性育休
#育休全般

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