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KRYラジオ「大人の音楽堂」:Simon & Garfunkel(2022.5.21 OA)

「大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました」
山口放送KRYラジオで毎週土曜日よる9時半~10時放送中!
パーソナリティ山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かした、洋楽中心の音楽番組です。

1972年、私は下松中学校に入学、下校時の校内放送に「スカボローフェア」と「明日に架ける橋」が流れていました。とても印象に残っています。おそらく担当の先生がサイモン&ガーファンクルのファンだったのでしょう。誰もが知る名曲です。ビートルズでもなくプレスリーでもなかった。すでにコンビを解消していた二人でしたが、その名曲の数々は人々の脳裏に焼き付いていたと思います。

今回のオンエアにあたり改めて4枚のアルバムを聴きました。ヘッドホーンだったので右のポール・サイモン。左にアート・ガーファンクル、そして前後に各楽器の音のバランスが最高。1960年代ですよ。素晴らしいミックス、神業ですね。皆さんもそうして聴いてみてください。その凄さに驚きます。しかし、ポール・サイモンのギターテクニックと作曲能力…天才です。有名な話ですが、この二人幼なじみです。お互いにユダヤ系という共通点があります。日本語に翻訳されたその作品の多くからは「自分は自分…人とは違うんだ…」という周りからの疎外感…そんな感じをうけました。興味があれば日本語訳を読んでください。数年前にBOB DYLANがノーベル文学賞を受賞しましたが次はポール・サイモンでしょう。詳しくは知りませんがアメリカやヨーロッパでは彼の詩がハイスクールの教材に使用されているのではないかと思います。彼らが活躍した時代は「病めるアメリカ」…ベトナム戦争が悪化、ラブ&ピース、ヒッピー・ムーブメントに米ソ問題…そんな時代です。とてもきれいなメロディとハーモニーにインパクトを感じますが、とても奥が深い歌詞が存在します。普通のアメリカの青年の感じるアメリカを軸にした世界観が表現されていると思います。
 
個人的には多くの方と同じように1968年映画「卒業」のインパクトは強烈でした。観たのは13歳くらいだったと思います。当時私は、映画や洋楽に非常に興味を持てはじめた頃で、可能な範囲でアメリカンニューシネマを探していました。ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロスそしてアン・バンクロフト主演の映画史に残る名作。そして数々のサイモン&ガーファンクル挿入歌…すごいと思いました。

初めて買ったのはBEST盤。しかしなんか物足りなくその後数枚のオリジナル・アルバムを聴きこみました。当時ZEPやPURPLEのハードロック、EL&P、YES等のプログレも聴きましたが、この手も好きでよく聴いていました。世界的に評価されているというのは、あたりまえですがやはり凄いんです。色褪せないどころかますます輝くのです。サイモン&ガーファンクルにインスパイアされ音楽を、ギターを始めた人は星の以上いることでしょう。しかし、いざコピーしてみようと取り組むのですが、とても技術の要ることに気付きます。さっさとあきらめた方がいいのです。ポール・サイモンは凄すぎます。ギタリストとしてもっと評価されるべきです。スタジオ・レコーディング・オリジナル・アルバムは「水曜の朝、午前3時」「サウンド・オブ・サイレンス」「パセリ・セイジ・ローズマリー・アンド・タイム」「ブックエンド」そして「明日に架ける橋」揃えてみてはいかがでしょうか?きっといい時間を過ごせますよ。
 
さて次回は「THE BAND」です。アメリカン・ロックを語るには外せないビッグネームです。お楽しみに。個人的には理想的バンドです。
 
今回オンエア
WEDNESDAY MORNING,3AM
THE SOUND OF SILENCE
BOOKENDS THEME
OLD FRIENDS  
AMERICA
THE BOXER
SCARBOROUGH FAIR
HOMEWARD BOUND


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