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盲目的にならないこと

知らないものは怖いー。

親しいと思っていた友人や、久しぶりに会った昔の仲間からネットワークビジネスに勧誘されたり、宗教じみた講演会へ誘われた経験から、新しいものや実態がわからないものに対してなんとなくこんな感情を抱いてしまう。

実際そういったものに参加した友人は大量のサプリメントを仕入れさせられたり、しつこく会合への参加を促されたりして、友人を失う姿を見ているのでおそらくその実態は想像とそこまで変わらないだろう。

他の人はどうかわからないが、そんなこんなで知らないものは怖いと考えるあまり新しいものを拒絶してしまう傾向がどことなくあるように思う。

働いていても未だにzoom会議に対応しきれていない人や、いつまでも同じモデルにはめようとする人、新しいものをよくわからない=めんどくさいからやらないとしてしまう人を見ているので、一般的にこういった傾向はあるのかな、と思う。

そうして耳を塞ぐ、目を瞑ることは、つまり古いもの今までのやり方に固執するということ。

未だに対面で会うことが「全員」から信頼関係を構築できる方法だと思っている営業マン。

どんな話を聞いても結局同じ結論に結びつけようとする、脳みそが凝り固まった人。

新しいサービスやスキームを、危険だ、リスクが高いと排除しようとすること。

目まぐるしく世の中が変わる中でこのことは致命的だ。

もはやテレビ会議は普通の出来事になり、キャッシュポイントをひとつしか持てない業態が厳しくなっていたり、新しいことを取り入れることで無駄が無くなったり、新たな仕事が生まれたりしているように。

新しいものから目を逸らすことはチャンスを逃すこととほぼ同じことだ。

だから僕らはそういったものに対し、「知らないから怖い」の精神で否定をしたり目を瞑ったりするのではなく、まずは触れてみる、取り入れてみることが大事だと思う。

一方でただ新しいという理由だけで、闇雲に取り入れて、盲目的に信じてしまうこともやめておいた方がいい。

「会うこと=必要ないこと」とし、直接的なコミュニケーションによる納得感が必要な場面を非対面で済まそうとしたり。(そういう人ほどリアルなコミュニケーションが下手だったりする)

新しいSNSを四六時中いじり続けていたり、何でもかんでも公開したり、考えなく発言したり。

自分が影響を受けている人と違う意見を聞かずに否定したり、攻撃してしまったり。

これらは取り入れているというより新しいコンテンツやプラットフォームに溺れている状態だ。

僕は新しいものが現れた時、吟味することを意識している。実際に触れて、味わい、それが自分や世の中とどう関わりを持つか、それによって何が変わるかを考え、それは正しいことなのかまで思考を深める。

その上で積極的に取り入れるか、距離を取るかを自分の価値基準で決めるようにしている。

目まぐるしく新たなサービスが生まれている時代に新しいものを盲目的にならない信じて右へ左へ動いてしまっては、結局非常時にトイレットペーパーを爆買いし、溜め込む輩と変わらない。

なんでもできる今だからこそ、頭を使って、冷静に見極めていきたいものです。

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