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ゲームをやりすぎてもゲーム依存症になることはない!脳科学研究

ゲームのプレイ時間は依存症とは関係ない

昨今ではゲーム依存症という病気がWHOでも認定されて、ゲームをやりすぎると依存症になってしまうのではないかと心配している人もいるかと思います。


しかし研究によると、ゲームのやりすぎがゲーム依存症の原因になることはないときっぱりと否定しています。


では、何がゲーム依存症の原因になるのかというと、メンタルの健康問題です。



ゲーマーとそうでない人に大きな違いはない

2017年にイギリス、カーディフ大学のネッタ・ワインスタイン博士が行った研究によると、ゲームは依存症を引き起こす直接的な原因にはならないと結論付けられています。


ワインスタイン博士は、ゲームをやりすぎてしまうゲーム中毒に、アルコール依存症や薬物依存症といった他の依存症と似ている点があるのかどうかを調べるために実験を行いました。


この実験は20~40歳の5,777人のアメリカ人を対象に行われました。実験参加者のうち半分は友人や家族から「インターネットゲーム中毒」の犠牲者と考えられていた人たちで、残りの半数はゲームで遊んだことがない人々でした。


すると、この2つのグループには生活習慣や普段の行動に大きな違いはなかったのです。ゲーム依存症っぽいと周りから思われていた人も実は普通の人と同じように生活できていたのですね。



依存症の原因はメンタルの問題

ただしゲームに依存する人たちには一つだけ他の人たちとの違いがありまして、それは自分のことを幸せと感じているかどうかの度合いでした。


つまり、幸せを感じられているかどうかがゲーム依存症になるかどうかを左右していたのです。なんとなく切なくなる話ですね。



職場や私生活の問題が依存症を引き起こす

研究者がゲーム好きな人たちに質問したところ、彼らがネットゲームにハマり始めたのは、そのプロセスが好きだからではなく、職場や私生活での深刻な問題から気をそらすためだったということがわかりました。


さらに調査を進めたところ、日常的にゲームをプレイしている「ゲーマー」の中でも、実生活に深刻な問題を引き起こすほどゲームに依存している人たちは、わずか1%しかいないことがわかりました。


先ほども触れましたが、多くのゲーマーはゲームをしない人たちとほとんど同じ生活をしているのです。



ゲーム依存症対策はメンタルケアのみ

ゲーム依存症になってしまう人がいるのはゲーム自体が依存性の高い娯楽だからなのではなく、生活の問題を解決できずに悩みを抱え続けていることが本当の原因です。


このような事実があるのでワインスタイン博士は、ゲーム依存症や中毒の対策に必要なのは依存症患者をリハビリ施設に送り込むことなどではなく、その人物の悩みを取り除いて幸せを感じさせてあげることなのだと結論付けています。



人生の満足度が下がると依存しやすくなる

また、博士はゲーム中毒は心理的依存症の新しい形ではありませんと断言しています。私たちが自らの人生に満足していなければ、ゲームは依存するほど魅力的なものになります。逆に人生に満足するようになれば自然と依存的な行動はなくなるのです。


これは場合によっては他の依存症にも応用できる対策ですね。何はともあれ、私たちは人生の満足度が下がると依存体質になってしまうということを覚えておきましょう。

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