これまでの大学生活①〜「大学教育改善」から「学び方改革」へ

昨日は雨でしたが今日からは春らしくなりそうですね🌸

ここからしばらくは、私がこれまでの大学生活でしてきたことを紹介しようと思います。岡山大学歯学部に入学して早3年。やっと折り返しに来たわけですが、なかなか濃い3年間だったように感じます。

大学教育改善の活動

中でも、大学教育改善の活動はとても大きな軸になっています。
1年次の時に、全学のキャンパスにある「学生・教職員教育改善部会」という長ったらしい名前の組織に加入しました。そこでは「学生FD」と呼ばれる活動をしています。すっごく簡単に言うと、「教育改善に教員だけでなく学生の声も取り入れていこう!」みたいな活動です。大学教育をテーマにしたイベントを開催して学内外の学生・教職員の方と議論をしたり、新入生を対象に「履修相談会」を実施して分かりにくい履修システムについて説明をしたりしてきました。もともと私は大学での学修にすごく期待して入学してきて、もちろん大学教育から様々な恩恵を受けてきました。しかしその反面、学生ながら大学教育の問題点を感じることも多々あったので、こういった活動は非常に魅力的なものでした。2年次の時には部会長も務め、僅かながらリーダーシップも身についたと思っています。

この部会は任期が2年だったので、その後は医療系キャンパスで似たような活動をしている「医療教育学生会」に所属しています。ここでも、イベントの企画などを中心に行い、「学生から見た大学教育・医療教育の課題を発信する」ことに主眼を置いて活動してきました。

目の前の教育は良くならない

しかし、私のように教育改善に興味がある人は特異的で、なかなか周りに人が集まってきていないのも事実です。その原因の一つは、こういった活動を行なっても、目の前の大学教育はちっとも良くならないからだと思います。確かに、イベントに参加した教員の方が、しっかり学生の意見を聞いてそれを授業で活かせたら、その授業は改善します。ですが、その授業は私ではない他の誰かが受けている、もしくは未来の誰かが受けることができる。もちろんそれは大事なことで、そういった小さな改善に携われていることを誇りに思います。ですがやはり、自分の今受けている授業がより良くなることはありません。自分に大したメリットがないのなら、活動に賛同してくれる人が少ないのも仕方ない、ということに最近になって気がついたのです。

「大学教育改善」から「学び方改革」へ

もしかしてもっと考えたら、目の前の教育を良くすることはできるかもしれないけど、少なからず今の環境ではなかなか難しい。それじゃあ、自分の理想に敵わない教育に絶望するのかといったらそういうことではない。あくまでも自分の思うように学べればそれで良いのです。「自分が思うように学べること」が目的であって、「大学教育の改善」は目的ではない。自分の学びを理想に近づけるための一つの手段として、大学教育改善はあるべきだと考えるようになりました。
となると、目の前の教育改善が難しいのなら、自分の学びをより良くするための他の手段を考えれば良い。難解なことを言ってるように思うかもしれませんが、そんな難しいことは言ってない。少し例を挙げてみます。

「この先生、ちょっと言い回しが難しくて分かりにくいな〜」
⇒教科書に載ってるキーワードだけでも予習して授業に臨めば少しは耳に入ってくるかもしれない。
「あの先生レジュメ読み上げるだけじゃん!」
⇒授業が終わるまでにレジュメを読み終えて疑問点を見つけておいて、それを後から聞きにいくこともできる。
「うちの学部では医学英語を教えてくれない!」⇒そんなものは自分で単語帳買ってきて覚えればいい。

何度も言いますが、これらの根本を直す教育改善の活動も必要なことで、やるべきことです。ですがそれは、自分の学びをより良くするための一つの手段に過ぎず、それと同じように他の手段も広く考えていくべきだと思います。それは、上の例のように一人一人が今すぐにでもできるようなこともあれば、サークルなどのコミュニティの中でできることもあります。自分に合ったより良い学びを実現する、いわば「学び方改革」を学生一人一人が行なっていくことが非常に重要だと思います。

というわけで、ここから後3年間は目的を見つめ直して、自分自身の「学び方改革」を進めていくとともに、あらゆる学生がより良い学びを実現できるような活動に取り組んでいきたいと考えています。その答えが、目の前の教育改善になるのか、全く別のアプローチになるのかはまだ分かりません。乞うご期待。
では。

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