随分と不安定でしたね、3週間前の俺。

3月。


弱音を書き散らしたあの日から、俺にとって大きな転換点があった、この3週間。


とあるゴタゴタにより、実家へ帰るという鬱ミッションは流れた。
何の連絡も入れずに、こんなに時間が経ってしまった。

弟には申し訳ないが、
俺は、俺にとっての譲れない「これだけは絶対無理」な要素は、人生から排除することを改めて決意した。

弟が、あいつがあいつの意思で、自身を取り巻く地獄から抜け出すことを、
今はただ祈るばかりである。

こんな祈りがなくとも、乗り越える強い奴だって知っている。けど、

「姉ちゃん助けて」
と言われたその時、ちゃんと助けられるように。
姉ちゃん、母さんに負けずに生きるからさ。


3月、結果としてたくさんの約束を破って、裏切ることが多かった。

結局帰らなかった実家。
助けられなかった、大切だった人。
当日にドタキャンしてしまった予定。

今まで生きてきてこんなにもゴミな自分は初めてで、いっそ死ぬしかないのではと繰り返し考えていた。


けど、活動を控えていた約10日間、たくさんの人があたたかい言葉を俺に届けてくれた。

「院長じゃなくてもいい、どんな黒瀬さんも大好きです」
「ただの、じゃない。「黒瀬黑」だから好きなんです」
「黒瀬さんに救われたから今があります」
「黒瀬のことが好きだよ」
「黒瀬というバンパイアと、これからも仲良くしていきたいよ」

ここには書ききれないくらい、本当に、本当にたくさんの宝物。


おかげで、俺は本日から活動を再開できた。

この気持ち、どうお返しすればいいのかわからない、初めての感覚で正直戸惑っている。

分からずとも、とにかく一言。

本当にありがとう、お前のおかげだよ、大好きだよ、愛してる。

生きててくれて、俺に優しさをくれて、ありがとう。

これからも一緒に生きるぞ!

では。

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