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やまのひつじ

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暮らすルームの中の人やまのひつじ。島根県柿木村で古くて新しい本屋「音鳴文庫」をいとなんでいる。 ■音鳴文庫 https://www.instagram.com/otonari_b…
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#日々の事

印象深い映画5選(やまのひつじ)

 4月の終わりからずーっと、SLC(スーパーローカルシネマ)のみんなと週1ペースで映画やらなにかしらの映像作品を見ている。
 「あっ、今日映画の日だ」って当日になって気がつくことも多くて実にあっという間に時が過ぎる。映像を見た後に感想を含めもろもろの取るに足らないことを言い合うのだが、その時間もあっという間で、解散はいつも日付が変わるか変わらない頃になる。そう、時間はあっという間なのだ。ということ

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ちょうどいいところ(やまのひつじ)

しちがつとおか、きんようび。
おそらく、2週間ぶりくらいの休みなのだ。
たまたま、妻(呼び慣れない)とも休みが合ったので、ふたりで休日を過ごしている。
朝、コーヒーを淹れてみると「こんなゆっくりは久しぶり」という感覚が、その香りとともに立ち昇って、際立つ。
いい。いい日になりそうだ。

秋田の「のら珈琲さん」から荷物が届く。豆とカセットテープとリネンのキャップを購入。小さな店同士の繋がりは嬉しいも

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ドンとは(やまのひつじ)

 僕は、週末本屋をしていて、平日はバイトという生活。店が自粛中なので、今日はめずらしく日曜日に野菜の配達をしてきた。日曜日は一箇所しか配達がなく、午前中で終わる。これがなんだか学校が半日で終わる日みたいで、久しぶりにあのわくわくした感じを思い出す。僕が小学生の頃までは土曜日の授業は存在していて、祖父も、父もそれを「半ドン」と呼んでいたっけ。僕はその半ドンが大好きだった。学校という場所からの開放感が

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上質と……(やまのひつじ)

僕の中で、「つい買ってしまう本ランキング」があるとすれば、映えある1位は「&Premium(アンドプレミアム)」だ。

マガジンハウスから出ているこの雑誌。毎号追いかけているかというとそうでもなく、買いそびれたからといって悔しいと思うこともない。
だけれど、気づいたときには心の隙間に入り込んで、僕をレジに向かわせる。
だいたいがトイレのために寄ったコンビニで買うことになるのだが、あのトイレに向かう

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新しい生活様式(やまのひつじ)

政府の新型コロナウイルスの専門家会議が開かれ、国民が実践すべき「新しい生活様式」について議論したそうな。

「人との間隔を極力2メートルあける」ソーシャルディスタンスね。

「食事では横並びに座る」最後の晩餐的な?

「毎朝、家族で検温する」だる。違和感あったら測るね。

「公園はすいている時間を選ぶ」それって夜ですか?

「帰省や旅行を控えめにする」盆と正月とGWは控えめの範疇ですか?

「誰と

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朝は夜の続き(やまのひつじ)

僕は、感謝しています。

不意に電池を抜かれたロボットのおもちゃみたいな四月。
立ち止まると、普段の景色や音の輪郭がぐっとはっきりとした。

大切にしたいことだけが残されていく。

抱えすぎていたものをすっかりと手放した時、羽がはえたように会いに行けるようになるのだろう。

そんな五月のはじまり。

(やまのひつじ)