心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.10(ワーキングメモリの構造)★★
旧Macのメモリがあまりにも少ない件
この記事はWindowsPCで書いていますが
私はもともとMacユーザーなので、別にiMac(2010年購入)を持っております。
PCで10年前とかって化石か?ってくらい古いと思われますが
なんせ、使いやすい。
大画面で、映像もきれいということで、まだまだ愛用したいところ。
しかし、ここ数年で問題が
メモリが少ないため、同時にアプリケーションを開くと無茶苦茶遅いのと
グーグルクロームの最新版がダウンロードできないため
ブラウザでの表示に不具合が起きています。
そして、動画が見れないw
ユーチューブはかろうじてみれますが、それ以外の動画がもう見れません。
メモリだけの問題ではありませんが、そろそろ買い替え時かもとおもっております。
さて、本日のテーマはワーキングメモリについて
前回でも出てきましたが、より詳しく構造をまとめていきます。
それではまとめの方はじめていくぅー!
→まずは前回の復習から始めます
記憶は情報の保持時間で分類すると
感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに分けることができましたね。
この分類のきっかけは
アトキンソンとシフリンの
二重(多重)貯蔵庫モデルというものです。
このモデルから、短期記憶と長期記憶の区分は頻繁に用いられるようになりました。
→ワーキングメモリという概念が出てきたきっかけ
短期記憶は一定時間情報を保持するだけの機能をもつと考えられてきました。
よって、長期記憶との関連性はほとんどないとされていました。
ですが、文章を読んで理解すること、本を読むことなどによる情報の流れが説明できません。
例えば、本を読む場合に文章中にある言葉の情報を保持して、その言葉の意味が何なのかを瞬時に理解するというのは
短期記憶で保持した情報を長期記憶内に蓄えられている多くの意味から探してくるという処理を行わないといけません。
よって、短期記憶が単に情報を保持するだけの機能しか持たないというのはおかしいんじゃないか
ということで
情報処理機能を付け加えたワーキングメモリという概念が生まれました。
このワーキングメモリは
バドリー(Baddeley,A.D.)とヒッチ(Hitch,G.)によって最初に提唱されました。
短期記憶が情報の保持機能のみを持つ概念に対して
ワーキングメモリは情報の保持および処理の両方を備えているという概念です。
一次的に保持した情報を、長期記憶にアクセスして処理するというシステムです。
→ワーキングメモリの代表的なモデル
ワーキングメモリの代表的なモデルは以下の図を参考にしてください。
構成要素として
①中央実行系
②音韻ループ
③視空間スケッチパッド
④エピソードバッファ
の4つが重要です。
①中央実行系
ワーキングメモリの中心で他の構成要素と長期記憶とのやりとりを管理する重要な機能を持ちます。PCでいうところのCPUのようなものです。
②音韻ループ
音韻ループは音に関する情報のみを一時的に保管します。
音韻ストアと構音コントロール過程の2つに分かれます。
音韻ストア→時間がたつと情報が減っていく受動的な貯蔵能力
構音コントロール過程→減っていく情報を再活性化する機能
です。
③視空間スケッチパッド
視空間スケッチパッドは形や位置関係の視空間情報を保持するものです。
視覚キャッシュとインナースクライブという下位過程があります。
視覚キャッシュ→受動的貯蔵能力
インナースクライブ→能動的貯蔵能力
となります。
④エピソードバッファ
エピソードバッファは、聴覚(音)や視覚情報など複数の情報を統合的に保持して、長期記憶とワーキングメモリをつなぐインターフェースの役割を持ちます。
→処理資源という考え方
図と、解説である程度内容はイメージできましたか?
さて、ここからは
処理資源というものについて説明します。
私の古いMacのメモリが少ないという話を一番最初にしたと思いますが
メモリが少ない=処理できる容量に限界がある
ということですね。
処理資源は
記憶にかかわる活動を支えるエネルギーということになります。
中央実行系の管理がうまくいくか行かないかは
それ以外の構成要素である
音韻ループや視空間エピソードバッファの容量に影響します。
それぞれの容量内で処理ができる場合は、中央実行系に負担をかけることがありません。
一方で超えることがあれば、中央実行系から処理資源を借りるという処理になりますので負担がかかるということになります。
以上、本日の内容はワーキングメモリの構造でした。
次回は2つのプライミング効果について説明します。
それではまた次回
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