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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.8(自由再生の基本現象)★★

丸暗記をすることが本当に苦手です

小学校、中学校、そして高校の定期テストの成績は

別に悪いわけではなかったですが、あと一歩のところで記憶違いを起こして

雪崩式に点を落とすということがありました。

理解とか関係なくただ暗記する勉強をすると

いざ、受験となった時に過去の定期テストの範囲なんてごっそり抜けてます。

非常に勉強の効率が悪いなとおもいます。

資格試験を受けるようになってようやく、単純暗記では乗り切れないと分かり

理解したうえで、人に説明できるようにまとめたり

文章丸暗記はやめて、キーワードのみをピックアップできるようにするなど

記憶に定着するように工夫しました。

その結果もあり、大人になってからの資格試験は会計士試験を除いて、非常に順調であります。


本日から、記憶のメカニズムについての単元に入っていきます。

2.16くらいまで続きますので、いかに記憶の分野が大切なのかがよくわかりますね。

内容を知ることで、より効果的な勉強方法が見つけ出せるかもしれません。

また、単純暗記の勉強から抜け出せるかも!?


それでは本日もまとめの方、はじめていくぅー!


→自由再生テストと系列位置曲線

まずは言葉の意味からおさえていきましょう。

記憶の分野において、基本中の基本である

再生という言葉

これは、覚える時に見た内容がどのようなものであったのかを、直接答えさせる方法です。

 つまり、再生とは覚えた内容を被験者自身が思い出して再現することを言います。

例:英単語テストで、空欄に直接単語を書くこと。

もう一つが再認

これは、覚える際に見た内容そうではない新しい材料を後に混ぜて被験者に見せ、以前に見たものと新しいものとの区別をさせる方法です。

つまり、再認とは学習した項目学習しなかった項目を提示し、どの項目を以前学習したか被験者に指摘させる方法になります。

例:英単語テストで、選択肢の中から単語を選ぶこと。


ということで、自由再生テスト

再生のテストですから

いくつかの単語を覚えてもらってどんな順番でもよいので思い出してもらうというものです。

自由というのは順番を指定しないで好きなように思い出してということです。

例:リンゴ、ミカン、ブドウ、スイカ、バナナ、イチゴ、メロン、モモ、ナシ、レモン、ビワ、ライチという12単語を左から順番に提示、覚えた後に順不同に答えてもらう。

このフルーツ12の単語のことをリストと呼びます。

また、リスト内で何番目に提示されたかというのが系列位置といいます。

そして、被験者が思い出すことができた単語の再生率系列位置ごとにグラフにすると以下のグラフになります。

系列位置曲線+仮想例+新近性効果+初頭効果

(安全運転講習資料 九州大学大学院 システム情報科学研究院 志堂寺 和則より引用)

このグラフの特徴は見ての通りU字型を描いており

最初の方最後の方再生率が高いということを表しています。

系列位置が最初(初頭)に近い単語の再生率が高いことを

初頭効果といいます。

これは、最初の提示された単語は続く単語が提示されても繰り返し覚えようとする回数が多く

短期記憶から長期記憶へ転送されたことが要因です。

また、系列位置がリストの最後に近い場合も再生率が高くなることを

親近効果といいます。

リストの最後の方に提示された単語(親近)の部分を先に思い出すので

短期記憶内に保持された情報であることが言えます。


この初頭効果と、親近効果を合わせて

系列位置効果といいます。


→仲間外れは実は覚えやすい

リストの中に、他の項目と異なる性質のものが入っていると

その項目の再生率が高くなります。

この現象は孤立効果と呼ばれ、他の項目との違いが高いことにより目立ちやすく差異性が高いためといわれます。

例:リンゴ、ミカン、ブドウ、パンダ、バナナ、イチゴのようにフルーツの中に動物のパンダという単語が入っていると、パンダの再生率が高くなる。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

再生→覚えた内容を直接答えること

再認→覚えた内容がリストの中にあるかを答えること

系列位置曲線はU字になる

初頭効果は情報が短期記憶長期記憶に転送

親近効果短期記憶内に保持

性質が異なる項目は覚えやすい、それを孤立効果という


以上、本日の内容は再生についての効果をまとめました。

比較的わかりやすい単元だったと思います。

明日は超重要な記憶の区分となります。

いろんな記憶の名前がありますので整理していきましょう。


それではまた次回!

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