心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.13(原因帰属)★★
成功にも失敗にも必ず原因がある
成功よりも失敗の方が多いのが人生ですが
失敗は成功の元というように
失敗によって成功のきっかけを得ることができると思います。
ただ回数をこなせば成功する場合は置いておいて
失敗に対して原因を求め、それを改善していくことで
より成功へ近づくことができます。
本日は原因帰属という事で
成功や失敗に対する考え方をまとめていきます。
それではまとめの方はじめていくぅー
→原因帰属と達成動機について
原因帰属とは
成功や失敗の原因がどこにあるかを考える事です。
ワイナー(Weiner.B.)は以下の3つの次元で原因帰属を分類しました。
・所在:原因が内部(自分)と外部(他人や環境)のどちらか
・安定性:原因は一時的なものか、長期的なものか
・統制可能性:自分にコントロールできるか、できないか
以上を組み合わせた図を見てみましょう
この図が表しているのは
大きく統制可能性と、所属に分けたうえで
所属の要素としての安定性を加えています。
これがワイナーの原因帰属論です。
一方で
自己決定理論というものがあります。
これはデシ(Deci)とライアン(Ryan)が提唱したもので
以下の3つの基本欲求で支えられています。
・自律性:自分の行動は自分で決めたいという欲求
・有能さ:自分の能力を証明したいという欲求
・関係性:周囲との関係に対する欲求
これらが満たされることで動機づけが高まっていきます。
さて、ここで
達成動機付けが高い人と低い人で
原因帰属がどのように異なるか見ていきましょう。
【達成動機が高い人】
・成功は能力の高さや努力に帰属する
・失敗は努力の欠如に帰属する
つまり、自分の努力次第と考えているので
もっと努力すれば成功できる!と達成動機は高い。
【達成動機が低い人】
・成功は課題の難易度や運などに帰属する
・失敗は能力の欠如に起因する
つまり、成功はたまたまだと思っていて
失敗した時はやっぱり自分は能力が低いんだと思ってしまうので
すぐやる気をなくします。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・ワイナーの原因帰属は所在、安定性、統制可能性
・デシとライアンは自律性、有能さ、関係性
・達成動機高い→努力次第。成功も失敗も自分の努力で
・達成動機低い→成功はたまたま。失敗は自分の能力が引くいから
以上。本日は原因帰属についてでした。
次回は知能と学力について
それではまた次回
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