心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.1‐1(発達の仕組み前半)★★
生まれた瞬間に、それはもう死に向かっている
そして、人は死ぬという事から逃れられません。
だからこそ、一日一日を一所懸命に生きていくことが大切なんですね。
自殺する人もまだまだ日本は多いです
奇麗ごとをいいますが
「死にたいという願望は必ず達成できるから、自然とそうなるまで生きたらいいやん」って思うわけです。
今この瞬間にだけしか目がいかない、苦しい状況から抜け出せないというのはあるかもしれませんが
10年後、5年後、いや、普通に1年後には状況は一変知れるかもしれません。
生きていないとそれは確認できません。
結構重たい入りになってしまいましたが(そんなつもりは無かったw)
本日から第3章に入ります。
発達の仕組みについて学んでいきましょう
前半と後半に分けてやっていきます。
それではまとめの方はじめていくぅー
→発達とは何か、そして、それに関する様々な説
発達とは
受精卵が成体に達し、そして最終的に死に至る過程を言います
ざっくりいうと、人としての細胞が発生してから死ぬまでです。
そして、死ぬまでに起こる形態的変化を
個体発生といいます。
個体発生という考え方は
ドイツの動物学者であるヘッケル(Haeckel,E.H)が提唱したもので
「個体発生は系統発生を繰り返す」といいました。
個体発生の仕組みに注目した心理学が
発達心理学といいます。
どのような要因で規定されてきたかによって
・遺伝説→遺伝が重要と考える
・環境説→環境が重要と考える
・相互作用説→遺伝と環境が相互に作用すると考える
の考え方があります。
そして、各立場をとった学者がいるのでそこの整理をしていきましょう。
遺伝説(成熟優位説)
ゲゼルが提唱しています
本人がもっている遺伝や先天的な能力を重要視しています。
またゲゼルは心の準備性というレディネスという言葉をつかいました。
環境説(環境優位説・学習優位説とも)
ワトソンが提唱しています
子供の発達に遺伝は関係なく、環境次第でどうにでもなると考えました。
相互作用説は輻輳説と環境閾値説というものが重要です。
また、それ以外にもアフォーダンス理論というものがあります。こちらはキーワード集には載ってませんので余裕があればでいいです。
輻輳説
シュテルンが提唱しました。
遺伝と環境が加算的に関係すると考えました。
遺伝が2割と環境8割とか割合で考えるのです。
環境閾値説
ジェンセンが提唱しました
遺伝と環境が相互に作用しあい、環境要因がある水準(閾値)を超えると遺伝要因が発揮されるという考え方です。
例としては
身長は環境よりも遺伝的要素が強いため、閾値は低いと考えられます
勉強は環境的な要素が強いため、閾値は高いと考えられます。
重要なのは、閾値は環境要因に設定されたものであるという事です。
アフォーダンス理論
ギブソンが提唱したものです
環境自体が様々な意味を提供していて、子供たちはそれぞれの環境に埋め込まれた意味(アフォーダンス)を見出しながら行動する
というものです。
また、環境に関して「成長と共に広がっていく」と考えシステムとして提唱した人がいます。
ブロンフェンブレンナーです。
環境は子供を中心に同心円状に広がっていくと考えました。
以下5つのシステムがありますので紹介します。
①マイクロ→自分+家族など直接関わる行動場面のシステム
②メゾ→家と保育、家と学校の関係
③エクソ→親や兄弟を介して影響を及ぼすシステム(間接的)
④マクロ→社会全体、文化など
⑤クロノ→兄弟が生まれるなどのライフイベント(新たに加えられたシステム)
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・細胞発生から死ぬまでを個体発生という
・個体発生はヘッケルが提唱
・遺伝か環境か、またそのどちらも作用するという考えがある
・遺伝説はゲゼル
・環境説はワトソン
・輻輳説はシュテルン
・環境閾値説はジェンセン
・アフォーダンス理論はギブソン
・ブロンフェンブレンナーの5つのシステム
・マイクロ、メゾ、エクソ、マクロ、クロノ
以上、発達の仕組み前半でした。
今回はキーワード集に載っていないものも紹介しました。
次回は発達の原理を5つ紹介します
それではまた次回!
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