見出し画像

SIer経験者がXR業界に入って感じたこと

この記事はSynamon Advent Calendar 2021の24日目の記事です。

こんにちは、Synamonのクロ(@kro96_xr)です。皆様クリスマスイブいかがお過ごしでしょうか。

他のエンジニアの方がしっかりとした技術記事を書かれている中恐縮ではありますが、今回はシステムエンジニア(SE)⇒Webエンジニア⇒XRエンジニアと経験してきた中で感じたことを書いていきたいと思います。

要するにポエムです。

なお、一口にSE、Webエンジニア、XRエンジニアと言っても様々な会社があり、以降の内容はあくまで私個人の経験に基づくものとご理解の上お読みください。特に、SEが所属するSIer業界では多重下請け構造があり、業務内容も会社によって大きく異なるであろうことは認識しております。また、慣習上「上流工程」、「下流工程」と表現しますがどちらが偉いとかではないです、念のため。

執筆の動機

実はSynamonではSIer経験者の求人も出していまして、私自身も候補者の方とお話する中で色々質問をいただくわけです。毎回自分なりに答えているのですが、せっかくなので言語化しようかなと思ったのが本記事執筆の動機です。

Synamonでは「XRが当たり前の世界をつくる」をミッションとしており、この記事がXRをつくる側になりたい方の参考になればとても嬉しいです。

Q. で、どんなキャリアなの?

こんな感じです。

画像1

1社目は所謂ユーザー系SIerであり元請けの立場でした。
入社直後こそ小規模なプログラムの設計・開発に携わってはいたものの、年次が上がるにつれて上流工程を担当するようになり、要件定義や見積やメンバーの管理業務にシフトしていきました。

2社目では、主にWebサービス開発のバックエンドを担当していました。
プロジェクト毎に技術スタックが変わりはしたものの開発に必要なスキル、ならびにそれを調べて使うスキルはここで身に着けた気がします。

それではいよいよ本題と参りましょう。

Q. SIerでの経験は現職に活かせているのか?

A. 活かせています。一番活かせているのはクライアントワークの経験です。

前述の通り、上流工程に携わっていた頃は要望のヒアリングから要件定義、見積り内容の説明、エンドユーザーの教育など直接お客様とやりとりする機会が非常に多かったです。
特に、新規でシステムを導入する場合は、導入するメリット、業務の変更点等をエンドユーザー向けにも丁寧に説明して合意形成をしていく必要がありました。

XRやメタバースといった領域も前例が無いケースが多いため、お客様とのディスカッションと合意形成は非常に重要だと感じています。
この業界で働き始めて「面白いけど制約も多いなー」と感じることがあります。要因はそもそものスペックだったりコストだったり納期だったりいろいろあるわけですが…
「想像していたものと違う…」という事態を避けるためにも期待値調整を含めた顧客折衝は必須だと考えています。

もしクライアントワークの経験がなくとも、SIerは比較的大規模なシステム開発・運用に携わる機会が多いかと思いますので、チームマネジメントや社内調整といった経験が対象こそ異なれど活かせるのではないかなと思います。

Q. SIerの経験だけでXR業界に入れるか?

A. エンジニアとしてはテクニカルスキルを磨く必要がありそうです

SIerに所属していても業務でゴリゴリコードを書く方もいらっしゃると思いつつ、巷に溢れているSIerへの不満、転職理由を見るとあまりコードを書けていない方も多いのかなと思っています。

私の場合は、独学でPythonを学んだ後にWebエンジニアに転職、業務でPython, Ruby, C++と浅く広く触ることができましたが、業務で触れない場合は独学でなんとかするしかないです。
幸いなことに、Web上には様々な言語のチュートリアルがありますのでひとまず教材には困らないかと思います。(もちろん書籍でも大丈夫です。)

個人的にはスキルそのものよりも必要なスキルを都度身に着けられる力が重要だと考えていて、やりたいことがあるなら目標に向かって行動するのをおすすめします。

XRやメタバース構築といった文脈での求人を見ているとやはりUnityエンジニアの求人が多いので、今自分がXR業界を目指して一から行動するとすればUnity/C#で何か作って世に出してみるでしょうか。

というわけでいくつか教材をピックアップしてきました。私自身も学習中の部分もありますがご容赦ください。

1. ユニティちゃんが教える!初心者向けUnity講座
動画ベースでUnityのインストールから進められるのでUnityに慣れるのに向いていると思います。

2. UnityでAR/VRアプリを作成する方法を学ぶ
Unity Learnで公開されているチュートリアルの紹介ブログです。英語ですがスクリーンショットがあるのでなんとかなる…はず。 

3. PUN2(Photon Unity Networking 2)で始めるオンラインゲーム開発入門
Synamonでも使用しているPhotonのチュートリアルです。長いですが、詳細に書かれており非常に勉強になります。

上記を参考にしつつ、単なる写経ではないオリジナリティをいれ、ポートフォリオとした時に工夫した部分や実装内容について説明できるようにしておけるといいのかなーなんて思います。

さいごに

というわけで、感じたことを率直に書き連ねてきました。もちろんここに書いていないことや、理想論では語れない部分も多くあると思いますが、もし同じようなキャリアプランを描いている方の参考になれば幸いです。

また、SIerでの経験とスキルを紐づけて語ることはできましたが、それ以外にもカルチャーフィットやビジョンへの共感も働く上で大切な要素です。そのあたりを確認したい方は、ぜひカジュアル面談にお越しください。

▼カジュアル面談

結局最終的には熱量でゴリ押しする感じになりました。同じように熱量オンリーで書き綴った入社エントリもよろしくお願いします!

ではよい年末年始をお過ごしください!

おしらせ

noteテックブログの更新はSynamon公式Twitterで発信しています。弊社の取り組みに興味を持っていただけましたらぜひフォローお願いします!

▼エントリーはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?