あの猫と私
朝の日差しが懐かしくて
今日はサンダルを履いて出た
地下鉄の通路に崩された前髪
守る術なんて無かったんだ
見飽きた天井が降ってきた
あぁ 誰かあいつを止めてくれ
もういいから もういいから
新幹線を追い越した
今は2回目の今日だった
落ち着いた夜は過ぎ去った
明日はあの猫に会いに行く
自惚れたのは私だった
丑三つ時の君と逢った
長い髪はなびいていた
私はそこには居なかった
私は誰だったんだろう
君を忘れた 忘れたんだ
だったらもう許してくれ
あの猫は
逃げていった
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