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本の感想「The Goal」
2021年1月に「The Goal ~企業の究極の目的とは何か~」(著者:エリヤフ・ゴールドラットさん、訳:三本木亮さん)を読みました。(リンク)
自分の頭の整理のために感想を記載します。
買った理由
こちらの本を購入した理由は、この本を通して説明されているTOC理論(制約理論)を知りたいと思ったからです。
TOC理論をざっくり説明すると、システムのボトルネック工程を改善することで、システム全体の成果を向上できるというものです。
ボトルネックとは砂時計のくびれの部分のようにそのシステムの中で一番処理能力が低い部分を指します。
業務でも工場の能力を計算する際にそのボトルネック工程の能力から計算しています。日頃の業務でも触れることがあるボトルネックに関する理論をより深く知るきっかけとなれば良いなと思い、購入しました。
本の感想
TOC理論の内容、工場での活用方法、マネジメントへの応用方法を知ることができ、面白い本でした。
本の内容は、潰れかけの工場の工場長である主人公が、大学時代の恩師・部下・家族のアドバイスで工場を立て直すストーリーで、80年代アメリカ版工場版半沢直樹という感じでした。ドラマ仕立てで理論の説明をしているため、500ページという量ほどは時間もかからず読むことができました。
また、TOC理論とは関係ないですが、製造・資材・経理・データ分析部門の部下と一緒に悩んだり、彼らからアイデアをもらったり、彼らを束ねている姿を見て、これがあるべき生産管理マンだよなぁという印象をうけました。
本書では、TOC理論に基づいて組織の改善をする方法が記載されています。
具体的には、以下の流れです。
①ボトルネック工程を見つける。
②ボトルネックの活用方法を決める
③②の決定に従わせる。
④ボトルネックの能力を高める
⑤ボトルネックが解消したら①に戻る
組織の中で働いていると、様々な問題・苦情が様々な立場の方から報告されます。私のような人間は、一つ一つに目が行ってしまい、何から手を付ければいいかわからず、固まることがしばしばです。しかし、上記のような考え方を使って、まずどこがボトルネックなのか?という考えから始めることが大切だと学びました。
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