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2021.9.21(月)「子供のわがままを受け入れること」と「子供を尊重すること」の見極めが紙一重なこと

今住んでいる場所は主人の地元であって私には縁のゆかりもない土地なのだが、この地に来て6年弱、なんかもう信じられないくらいウマの合う友人ができた。

「こういうことがやりたい」という希望がことごとく一致していて、
「こういうものが好き」という好みまで似てる。

ずっと夢のようなものだったある種のママ会も、この方のおかげでダブル主催という形で実現した。

あまりに話したいこと・一緒にやりたいことが多すぎて、週に4回以上会ってる時も会った。

二人とも二児の男児の母で子育て観もとても似てるので、話しやすい。

が、最近気付いたことがある。

✳︎これは私の子育ての方が正しいとかそういう話ではなく、客観的に見ていて「気をつけよう」と思った話である。

私たちはお互いに「子供を尊重し、寄り添いたい」と思っている。

子供だからといって大人の都合で理不尽に「ダメ」というのはいけないことだと思っているし、ダメならダメでなぜダメなのかを誠心誠意説明すべきだと思っている。
どんなに小さな赤ちゃんに対してもそうすべきだと思っている。
(ちなみに私は母からずっと「子供に対して声を荒げる必要はない。説明すれば子供でも必ずわかる。大声を出すのは命の危険があるときだけ」と教わっていたのでそういうものだと思っている)

事実私は長男が新生児の時から、とにかくなんでも話して話して話して話して、説明して説明して説明して説明してきた。
そうしたら「賢い子」みたいに言われることが多かった。
ただ、感情的になることももちろんある。
むしろ5歳児(もうすぐ6歳児)の今の方がある。

友人の彼女はおそらく、私よりもはるかに丁寧に丁寧に、自分の長男に向き合ってきたんだと思う。
はじめて会ったのは3歳の時だったが、本当に3歳!?と思うような子だった(聡いという意味で)。
時計が読めて、細かい事に気づき、大好きなお相撲についてノートにまとめていた。
彼女は子供の質問に対してどんなに小さなことでも「なんでもないよ」と言わないようにしていると言っていた。

さて、そんな子が2021年4月から幼稚園に入った。
(それまでは0歳の弟とずっと家にいた)

そして現在。
彼はものすごく細かい男になっている。

先日、仲の良い別のお友達も交えて公園で遊んでいた。
彼はいつも「彼のやりたい事」が細かすぎる故になかなか受け入れてもらえず輪に入れなくて、ひとりで遊んでいることも多い。
帰る直前、滑り台を順に滑っていたとき、滑る順番が気に食わないと言い出した。
そしてもう一度自分が言った通りに滑ってくれ、と。母親たちはその周りにいてくれ、と。
別に、自分が一番初めにすべりたかったわけではない。「順番」が気に食わないのだ。

そして彼の母が泣いている彼の元に駆け寄り、話を聞く。そしていつも「すみません、少し協力してもらえませんか?」と言う。
(最近は自分のやりたい事なんだから自分で言いなさい、言って子供に言わせることもある)

はて、と思う。ようになった。

それは尊重ではなく、わがままの助長なのではないか?と。

その時はその子の母が「みんながいいって言ったらね」と言い、うちの子が「やだよ!」と言って、話は流れた。その子は泣いたが、その子の母は「ね、だから今回は諦めよう」と場を収めた。
私は「うちの子がごめんね」と言い彼女は「こちらこそ。こういうことも経験させないと」と言った。

彼の要求は本当に細かい。
性格も繊細で、ちょっとしたことですぐに泣く。
癇癪を起こし、キーキー言う。
どうしようもないことをやり直せという。
彼の次男もそうだ。
(でも我慢を全くしていないのかと言ったらそんなことはないのだ。彼の家は礼儀作法や躾に厳しい)

子供の要求を、
「それはただのわがままだよ」と断罪するのは結構難しい。主観的だし、指針がない。

でも「そういうことをしていると集団の中であなたが困るよ」と教えることはできる。
集団の中で個を消すことがいいかどうかは置いておいて、少しでも「生きやすく」するために。
子供には周りとの調和を大事にしつつ、自分の意思を貫くタフさを持ってほしい。
他人を大事にするように、でも他人よりも少しだけ自分を大事にしてほしい。

彼の場合は成長過程の一端かもしれないし、
未来、私がこの記事を読み直して「なんて傲慢だったんだ」と後悔する日が来るかもしれないが、
備忘録として、書いておく。

家にいる時と集団にいる時でも子供は変わるので、家にいる時の子供が素晴らしいからといって集団でも生きやすいとは限らない。

うちの子供は2022年4月から、今行ってる保育所の友達が一人もいない、人数も4倍くらいになる小学校に行くことになる。
信じることしかできないが、試練はそれなりにあるような気がする。

最後まで読んでいただきありがとうございます。サポートは大切に貯めさせていただき、「スーファミ以下のスペック」と主人に言われたマイPC買い換え資金とさせていただきます。