六道慧の花暦 2022年6月(1)

告知ですが、今回は主人公と相方のよもやま話にしました。

数「『新・御算用日記 断金の交わり』。久方ぶりの告知だ、一角」
一「うむ。いささか緊張するな」
数「こたびは、米が余り気味という話を、ひとつ、入れた。令和の時代もま   
  た、米が余っている由」
一「われらが生きた江戸時代においては、酒類に使うのがせいぜいだった        
  が、現代ではいかように余った米を利用するのじゃ?」
数「米粉にしたうえで、パン、とやらにするそうだ。今は理不尽な戦が起き
  ているゆえ、小麦粉が不足しているとか。そのため、小麦粉を少し混ぜ 
  た米粉でパンを作るそうな」
一「米粉だけでは、だめなのか」
数「米粉だけでは、もっちり感が足りぬらしい。で、少し小麦粉を混ぜると 
  美味しくできると聞いた。チーズ、だったか。それも米粉で作れると」
一「はて、チーズ、とな?」
数「われらが知るなかでは、醍醐が近いやもしれぬ。こたびの新刊には、ち  
  らりと醍醐の話も出ていたな」
一「さよう。いつもながらの小藩お助け侍じゃ。是非、お手にとっていただ        
  きたいものよ」
数「うなずきたいところでござるが、諸物価値上がりの折、まことに心苦し     い次第。とはいえ、是非、読んでいただきたいという気持ちもござりまする。ひととき、ほっとしていただければ、このうえなき幸い」
一「それでは、皆々様。『新・御算用日記 断金の交わり』、6月8日、発売でございまする」
数「よろしくお引き立てのほどを」
二人「御願いたてまつりまする!」



『新・御算用日記 美なるを知らず』、発売中です!



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