六道慧の花暦　タイトロープ（４）

校了しました！
朝日文庫の新シリーズ『黒崎警視のＭファイル』、いよいよこれで私の手を離れます。
送られてきた三校と言われる最終校を読み、本日、担当編集者と突き合わせという作業（お互いに疑問点や直す箇所が出たかどうかを確認し合う）をしました。ここからは今日、明日と担当編集者がさらに確認し、あとは印刷所へとなります。

齟齬が生じないようにするのはもちろんのこと、誤字脱字を可能な限りゼロにして、読者のお手元に届ける。そのため、以前も書いたと思いますが、私は三校まで目を通します。
今回、初めて知ったのですが、朝日文庫では最終校を念校と呼ぶとか。
念のための校正なので念校だそうです。へえぇ、と吃驚しました。他の出版社さんでは、あまり聞いたことがない言い方なので……。

『黒崎警視のＭファイル』は年明けから資料読みを始め、そのときは４月に刊行した『警視庁特殊詐欺追跡班』を書き終えたばかりで、資料を読みながらゲラをに目を通していたという流れです。
そうなんですよ。年明けですから、丸５カ月。そして、『黒崎警視のＭファイル』が刊行されるのは、７月７日。

なんと！
始めてから半年後に、ようやく出版されるわけですね。もちろん、このペースは作家さんによって異なります。早い作家さんは３カ月に１冊とか、もっと早い方はひと月に２冊（！）とか。おそろしい早さで執筆するがゆえに安泰となるんですねえ。

怠けているわけじゃないんですが、そんなに早く書けません。なんとか今度こそ（繰り返しになりますが、４月発売の『警視庁特殊詐欺追跡班』が書店に並んだのは今月です）、今度こそ、７月７日の七夕に、書店に並びますように！
祈るばかりです。
ああ、疲れた。もうクッタクタ。肩ガッチガチ。

自称『令和の暴れん坊警官』、または『世直し奉行』（あくまでも自称ですので念のため）。
型破りな黒崎悟郎警視が、日本の膿を出すために大活躍します。ツインタワーを舞台にして起きる大騒動を、お楽しみください！

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