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くりきんとんがゆく vol.25「カッコいいは正義」

「くりきんとんがゆく」は、毎月第一金曜日、FM川口が午後7時からお送りしているラジオ番組「メタリックフライデー」で、DJおやっさんが担当するコーナーです。ここには、そこでお話した内容を記録していきます。

2023年10月6日放送分より。。。

きょうのBGMは、Whiter Shade of Pale/Pat Kellyです。パット・ケリーはジャマイカで1960年代に活躍したシンガーで、Whiter Shade of Paleは邦題が「青い影」で有名な曲ですね。プロコル・ハルムが1967年に発表しています。

きょうのテーマは「カッコいいは正義」なんですけど。。。

何となくかっこいい仕事は給料安いよ

実は、最近、SNSで見かけたんですけどね、
「何となくかっこいい仕事は給料安いよ」
っていう発言。

調べたら、2009年に当時の麻生太郎総理大臣がハローワークを視察し、職探し中の若者と話している様子とのこと。
「どうせ働くなら六本木とかおしゃれなところで働きたいですね」と言う若者に対し、元総理はこんな回答。
「若いうちはそうだよな。でも、自分のやりたいことを絞り込まないといかんな」
「なんとなくかっこいい(仕事)は給料安いよ!」
ということらしいです。

時代背景とか政治的なことをここで言うのはアレなんで、ここでは、単にこの言葉についてだけ取り上げますが、「何となく」って言ってるところが重要だと思うんですよね。言い換えれば、ほんとにカッコいい仕事は安くないゼ!ってとらえてもいいんじゃ?

ほんとにカッコいい仕事ってどういうこと?

じゃ、ほんとにカッコいい仕事ってどういうこと?になりますけど、仕事だからね。結果が求められると思うんですね。例えば、ものづくりの仕事だったら、仕事の結果、出来上がったものの価値ってことになるし。じゃ、その物の価値ってどうやって決まるの?ってなる。製品としての機能が満たされているかどうかっていう、ひとつの基準もあります。でも同じ機能を持った製品でも、値段はめちゃ安いものからものすごく高価なものまである。。。機能が同じでも値段が違うってことは、ものの価値は機能以外のところにもあるし、むしろそっちの方が重要なのでは?とも思えます。

移動手段としての自動車。安い車でも高級車でも移動の目的を果たすというところだけなら、そんなに差がないといえます。つまり、クルマを持つということの意味は、それだけじゃない。カッコいい仕事ってところに話を戻すと、ものの価値を高められること、ひと。それが「カッコいい仕事」なんじゃないかと思うわけです。

最初の話題に戻って、「何となくカッコいい」っていうのは、なんで何となくなのか?

そう、やっぱり「カッコいいは正義」なのだ

ほんものじゃない、見た目だけ真似したものは、何となく分かっちゃうってことなのかなと。ほんものの価値を生み出せる仕事こそが、ほんもののカッコよさを持っている。これこそが、ほんとにカッコいい仕事は安くないゼってこと。だから、「カッコいいは正義」だって言い切れると思うんです。

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