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くりきんとんがゆく vol.3 「なぜ、町工場が自社製品?」

毎月第一金曜日、午後7時から1時間の生放送。FM川口がお送りする、製造業、ものづくり、町工場応援番組「メタリックフライデー」

DJおやっさんこと、株式会社栗原精機社長・栗原稔が、持論をぶちまけるコーナー「くりきんとんがゆく!」でお話しした内容をここに記しております。

今回は10月1日放送分より、町工場が自社製品を手掛ける理由について、お送りします。

うち(栗原精機)も、カルロス(番組をいっしょにやってる相方DJ)の会社(メガワークス)も、本業はメーカーさんの下請けで部品加工で生計を立てているわけです。

そういう、いわゆる町工場、ものづくりの中小零細企業が、わざわざお金と時間と労力をかけてまで、自社製品ブランドを展開しようとするのか。というお話です。

もちろん、ヒット商品を出して一儲けしたいという気持ちがないわけじゃないです。でも、世の中そんなに甘くはないわけで、これはいいぞ!と思った製品も、たいていは、頑張って開発した割には、なかなか売れない。そもそも売り方も知らないし、ほぼほぼ、自己満足で終わっちゃうのが関の山。

先日、ツイッターでこんなやりとりがあったんですけど。。。

ある人が、町工場仲間に「SNSを使って自社PRしよう!」って言ってるのですが、仲間達がぶつかった壁が、「写真載せたいけど、お客様の部品なのよね、コレ」っていう問題。というような投稿してました。

たしかに町工場は、持っている技術を見せるのが難しい。なぜなら、お客様の製品の機密情報をばらしてしまうことになるからなんです。

そこで、自分からは、自社製品の必要性を説く!自社の技術を最大にアピールできるのが、自社製品だと思う。という返しをしてみたんです。

ただね、カルロスは。。。自社商品難しいですよね。カルロスは失敗だらけなんで・・・尖り過ぎか(大爆笑)って、返信をしていて。。。

自分からは、尖ったモノ作ってたら、必ず誰かに刺さってる!それを成功と呼ぶのさって返したの。

かくいう自分も、自社製品に本格的に動き出したの、2年前なんですけどね。自社製品テープカッターをギフトショー、川口商工会議所ブースの片隅に初出品。これが最初です。

その後、コレド室町テラスの金属製品専門店、メタマテさんに持ち込んで、ちゃんとパッケージに入れて、値段付けて。やっとのことで販売できるとこまで導いてもらいました。

そして、1年前のギフトショーで、多くのお客様に実際に製品を見てもらって、いろいろなお話につながっていきます。

本当のことを言うと、商品自体の売れ行きは、そんなに大きくはないんです。でもそれをきっかけにして、会社の名前を知ってもらい、本業の営業には大きな貢献になっています。

以前、番組に来てくれたゲストの青木さん(有限会社日青工業)や八島さん(株式会社ワイ・エス・エム)も、自社製品を手掛けることで本業の業績につなげていますよね。

きょうは、このあと、ゲスト(有限会社大高製作所・大高晃洋社長)さんに登場いただいて、詳しくお話してもらうんですけど。そんな町工場の製品をたくさんの方に見てもらう機会として、10月13日から3日間、東京ビッグサイトで開催されるギフトショー・LIFE×DSIGNに「町工場プロダクツ」というチームの一員として出展をしますので、よかったら、お越しください。

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