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Meraki System Managerを触ってみました

MDMをリプレースするに辺りいろいろ調べたことをまとめてみました。
今記事はMeraki System Managerになります。

はじめに

Meraki System managerとはCisco社の提供しているMDM(モバイルデバイス管理)システムです。
既に社内NWにMerakiを導入している会社であれば、管理コンソールが同じ(項目として追加されるだけ)なので、「システムを導入するたび管理コンソールが増えて煩雑〜」「また管理者アカウントとパスワード管理しないといけないのか…」という観点からはメリットがあると思います。ドキュメントも公開済み。英語なのはまぁ、google先生に翻訳してもらってください。

管理対象のOSは概ねのOSを抑えており、iOS、macOS、Android、Windowsはもちろん、chromeOS辺りもカバーしているのでOSに割と気にすることなく登録できるのはノンストレスでいいですね。

デバイス管理のシステムなので、デバイスを扱うユーザーの管理などは別で行う必要があります。弊社は既にMerakiとOneloginでSSO連携しているのでココは割愛します。

トライアルの開始方法

販社様に連絡したらCiscoからメールが来たので案内通りに進めていったらライセンスが発行されましたので、それを登録します。

1.管理者アカウントでダッシュボードにログインし、[オーガナイゼーション]>[ネットワーク作成]をクリック

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2.ネットワークの種類を「EMM(System manager)」に設定

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3.Setup Systems ManagerのClaim licensesをクリックしてライセンスキーを入力

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4.ネットワーク作成をクリック

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作成できたら左部メニューから選択可能になっています。

Merakiのアカウントがない場合はアカウントを新規作成してから実施してください。
ライセンスキーは販社に問い合わせて手続きをするのもよし、自力でCisco社とやり取りするのも良しです。

トライアル期間は30日、ライセンス数は私はベンダーに話して10台分用意して貰いました。(Android6〜11、Windows10を各1台づつ検証する必要があったためキリよく)

デバイス登録について

基本的にアプリDLしてQRコード読んで終わりですね。
特段ログイン等もしなかったので、大量の端末を急いでEnrollmentしたい場合なんかは流れ作業しやすいと思います。

インベントリ情報について

情報も正確に取得されています。シリアル番号とIMEIをちゃんと分けているのも良き。
とは言え、最後のMDMチェックイン日時を一覧に表示できなかったりと運用を考慮すると今ひとつ物足りない感じです。
また、カスタム属性がないのも長く使っていくと不満のもとになりそうだなと思いました。

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制御できる項目について

必要最低限という感じです。
OSアップデート配信の制御機能もないですし、Google Playストアを使わせないように抑止する機能もなかったです。

その他

概ねどの機能も必要最低限で運用をしていく上で必要になるであろう棚卸しなどの作業を考えるとどうも今ひとつ…。

アプリの配信機能に至ってはあたかもポータルサイトからDLできる風に見せてますが、あれ配信というかGoogle Playストアへのショートカットなんだよなー。

最後に

うーん多方面に渡って若干機能が物足りないですね。
「Cisco社製品を使っててMerakiの管理コンソールはあるけれど、MDMは初めて導入する」という条件であれば非常に有効なのではと感じました。
しかし、MDMを既に運用していたり色々機能を活用したい場面が出てくると物足りなくなってきてしまう印象でした。どの販社さんも導入実績もあまりなさそうですし、MDM以前にAndroid EnterpriseやApple Business Manager、DEP、EMMあたりの単語がよくわからずそこから勉強始める人には丁度いいかもしれないです。(MDM自体の勉強コストはそこまで高くないのでひとまずMDM導入はできる)

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