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一人暮らし

 一人暮らしに憧れる事は誰しもあるだろう。しかしいざ始めてみれば、そう上手くはいかない事が多いらしい。続けようと思ってた自炊は続かない、皿も溜めるだけ溜めて洗わない、掃除がめんどくさい、洗濯がだるい——など、やる事なす事全ての責任の所在が自分にあるため、思い描いていた理想の生活は最初だけ、ということが多いそうな。
 私も当然その一人————と、そうはいかない。実は私はとても丁寧な生活を送ることができている。正直な話、上述の事柄は私にとって障害とはならない。溜め込まなければ特段面倒ということもない。溜め込むからこそ面倒なのだ。無駄口は叩くな。
 え?丁寧な生活送ってるアピールですか?そういうの自分で発信する人ちょっとどうかと……、と思ったそこのあなた。そうだ。アピールであり、自慢だ。私はYouTubeで見たVlog動画に憧れてこんな生活を送っているのだ。

 私の友達の家は既に全滅している。だからこそお邪魔するたび私はマシなのだとほっと胸を撫で下ろすことができるのだ。
 え?友達を下に見て自分の綺麗さを語ってるんですか?やっぱりそういうのは控えた方がいいかと……と思ったそこのあなた。これは私でもまあ確かに思うところはある。だが許してほしい。こういうのは基準などなく相対的な評価な為、仕方ないのだ。あ、でも散らかってる方が居心地いいのってなんなんですかね?ふとした衝動で友達の家に泊まったりもするんですよ私。
 このエッセイ書き始めたはいいですが着地点が見当たりません。なのでオチはありません。さようなら。

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