Black Rooster Audio / VLA-2A レビュー
プラグインレビュー第3回目です。
今回紹介するのは、数あるLA-2A系の中でも私が特に大好きなBlack Rooster AudioのVLA-2Aです。
Black Rooster Audio / VLA-2A
公式HP
https://blackroosteraudio.com/en/products/vla-2a
LA-2Aとは光学式のコンプレッサーの代表のようなもので、さまざまな会社からモデリングのプラグインが出ています。
Universal Audio / Teletronix LA-2A
IK Multimedia / T-RackS White 2A
Native Instruments / VC 2A
Waves / CLA-2A 等...
パラメーター
LA系はどの製品もそうですが、超がつくほど見た目がシンプルです。
ON/OFF
バイパスの切り替えができます。
右上にあるPOWERボタンでも同じことができます。
LIMIT/COMPRESS
レシオを変えられます。
公式のマニュアルには記載されていないのですが、おそらくCOMPRESSだと10:1、LIMITだと20:1の圧縮率だと思います。
PEAK REDUCTION
いわゆるThresholdのことで、右に回すとリダクションされていきます。
これがメインのつまみです。極端な話をすればいじるつまみはこれだけで良いです。
GAIN
アウトプットボリュームです。
圧縮して小さくなった音量をここで調整します。
VU LEVEL
画面中央にあるVUメーターのソースを選択できます。
右下にある歯車のマークからつまみの感度やGUIサイズを変更することができます。
地味ですがありがたい機能ですね。
使い方
モデリング系にありがちですが、通すだけで倍音が付加されて音が変わります。
中低域に厚みが出て柔らかいサウンドになります。
アタック / リリースを変更するつまみはなく、常に固定されています。
両者ともかなり遅めに設定されているので深めにリダクションをしても自然にかかってくれます。
アタックが遅いので音の立ち上がりが早い音のアタックを潰すことには不向きです。
しかし生音楽器やボーカル等には抜群の効果を発揮します。
私はピアノやストリングス、ボーカルにはだいたいこれを使います。
Violin等のストリングスをまとめたバストラックにこれをかけると、全体がグッとまとまり厚みのあるサウンドになります。
感想
数あるLA-2Aの中でもかなりお気に入りの製品です。
使用していて気持ちの良いプラグインです。
ですが、味付けがかなり濃いので用途は少し考えた方が良いようにも思えます。
14日間のデモ版があるので、気になった方は是非試してみてください。
Black Roosterは毎年ブラックフライデーで破格のセールをやっているので、購入するならそのタイミングを狙ってみると良いでしょう。
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