Black Rooster Audio / VLA-FET レビュー
こんばんは、kre4tiveです。
プラグインレビュー第4回目は前回と同じBlack Rooster Audio(以下BRA)のVLA-FETです。
Black Rooster Audio / VLA-FET
公式HP
https://blackroosteraudio.com/en/products/vla-fet
名前や見た目でわかる人もいると思いますが、1176系のコンプレッサーですね。
とは言っても本家や他社の1176とは見た目が大分異なりますが。
早いアタックタイムが特徴的なコンプレッサーで、立ち上がりの早い音などに適しています。
さまざまな種類の1176コンプがありますが、どれも通すだけでアナログ特有の倍音が付与されます。
VLA-FETはその中でも芯が太く、コシのある音になるのが好きでよく使っています。
パラメーター
POWER
バイパスのオン/オフスイッチ
LINK
入力信号をステレオリンクさせます。
とマニュアルに書いてありますが、正直何のことか分かってません。詳しい方誰か教えて!
EXT SC
オンにすると外部からのサイドチェイン信号を受け取ります。
INPUT
入力音量を操作します。
Thresholdのつまみはなく、このツマミを右に回すことで音量が上がっていき圧縮が行われます。
OUTPUT
出力音量を操作します。
※BRAのプラグインは右クリックでINPUTまたはOUTPUTを操作すると2つのノブを同期させることができます。
例えば、右クリックでINPUTを上げると同じ量だけOUTPUTが下がります。
RATIO
基本は4:1、 8:1、 12:1、 20:1の4種から選べます。
※20を2度押しすることで、実機の全押しモードを再現できます。
このモードはアグレッシブなサウンドメイクをする時に最適です。
※4、8、12を2度押しすることで1:1モード、つまり圧縮せずにアナログ回路を通しただけの状態にできます。このモードは倍音を付加させたい時に有効です。
ATTACK
1176の大きな特徴がなんと言っても早いアタックタイムです。
アタックタイムを1〜7の間で調整しますが、一番右に回した7の時が一番早い状態で1の時が一番遅い状態です。
具体的な数値で言うと、最速の状態が20μs、一番遅い状態でも0.8msになります。
RELEASE
アタックと同じく7が最速で1が一番遅い状態です。
最速が50ms、1.1sです。
AUTO FASTを押すとリリースタイムを自動で設定します。
SC HP
ハイパスのサイドチェインフィルターです。
ドラムバスに使用する際などに有効です。
VU
VUメーターのモードを切り替えます。
MIX
Dry / Wetをミックスします。
実機にはないプラグインならではの機能ですね
かなり重宝しています。
使い方
キックやスネアといったのドラム楽器、シロフォンやビブラフォンといったのマレット楽器などのアタック感の強い楽器にかけることでスピード感が生まれます。
私はモダンな曲のボーカルの処理にもよく使います。
1176→バスコンプの順番でかけることでピークを抑えつつ前面に出すことができます。
VLA-FETは1176の中でも味付けが強い方なのでMIXつまみを活用して音作りしています。原音の色を変えたくない時は使用を避けた方が無難かもしれません。
感想
1176の中ではかなり実機に近い圧縮ができて、音の変化も気持ち良いです。
ハイパスフィルターやMIXつまみがあるのが使いやすいですね。
全押しモードの迫力がいまいち物足りなく感じます。
いじるつまみは少ないものの、パラメータの決め方が難しいので初心者にはやや難しいかもしれません。
ですが、どのようなソースにも適応できる万能系のコンプレッサーなので1176を持っていない人はこちらを選んでみるのが良いのではないでしょうか。
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