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3 金剛三昧院の梨のコンポート

絶対に梨のコンポートではないことだけは分かっている。ただ見た目が梨のコンポートに似ていただけである。味は似ても似つかない。

あの味を何と形容したらいいのだろう。まず甘くない。まったく甘くないんである。食感は非常に柔らかい。柔らかいというか口に入れて舌で押すとびしゃっと崩れる。何とも不愉快な口触りである。つまり不味い。とても不味い。何なんだこれ。

梨の味は全くしない。どちらかというと瓜系、冬瓜とかそういう瓜系の野菜を連想させなくもないのだが、正直それ以上は何とも言えない。今年の2月に食べたのでこれは写真がある。見てほしい。

見た目は美味しそうなんである。林檎か梨に見える。しかし林檎でも梨でもなく、全然美味しくない。不味い。これが何だか心当たりのある人はぜひ教えてほしい。私はこれが何なのか見当がつかない。

梨のコンポートもどきは高野山にある金剛三昧院で食べた。ここの食事では天ぷらでも衝撃を受けた。キンキンなのである。冷えてしまっているのは構わない。構わないというかまあ仕方ない。けど冷えているとかほんとそういうレベルの冷たさではなかった。いくら真冬とはいえ冷えすぎである。冷蔵庫から出したばかりの冷奴より冷たかった。

見た目はとても豪華なんだけどな…。

金剛三昧院は母方の祖父の骨があるので来年も多分行くことになる。今年は何が出てくるか今から楽しみだ。

※2024年2月末追記
今年も金剛三昧院に行ってきた。夕食にはあれが。見た目は去年と全く同じである。満を持して聞いてみた。林檎のコンポートだと言う。え? やっぱりそうなの? 食べてみると味は去年より全然マシだった。林檎だとわかる味。去年のあれは一体何だったんだ。やっぱり腐っていたんだろうか。

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