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中間管理職録 とねみちゃん

初めましての方、初めまして。このページを開いてくれたことに感謝致します。
知っている人、見に来てくださってありがとうございます。

BPL DDRチームレジャーランド所属 アドバイザー兼データアナリストのかるびちゃんです。

BEMANI PRO LEAGUEとはKONAMIが主催する「esports×音楽」の新感覚エンタテインメントです。 プロ選手がチームに所属し、リーグ戦でチーム優勝を目指します。 レジャーランドは株式会社山崎屋のチームとなります。
Youtube : https://www.youtube.com/channel/UC_7AGN6GtzGioXhhtY-hKaQ

今回このnoteの趣旨は、自分がアドバイザーとして実施してきた内容をまとめることにあります。
アドバイザーって何をやっているのか知りたい方、そして裏方としてやっていたことを発信していきたいと思ったため(自分の備忘録も兼ねて)です。

プレイの面ではなく、技術や企業としての働きに重きを置いたスタイルのアドバイザー。になった経緯は次の項目へ。



アドバイザーになろう(なった)と思った経緯

一番思い出深い音楽ゲームである”DDR“がBPLの対象機種になることが発表されたときに、やるしかない。と思いました。
アドバイザーになるためには、と自分の中で試行錯誤する日々が始まりました。

やるなら、とことんやる精神。猪突猛進。

実際DDRの力量(プレイの面)に関しては、周りと比較した時に圧倒的な差があり、力量が低いためプレイ頻度は落とさず、プレイ面に関してはひたすら譜面や楽曲に対する知識を詰め込む期間に当てました。その中で出た成果もいっぱいありました。
その他の面に関しては、なりたいだけではなれないのが現実なのは十分承知してました。会社のコンペなどで経験した悔しさがあったからです(一位でなければならない。二位ではダメ)。
だからこそ、自分の秀でる部分を活用できないか・音楽ゲームに関して落とし込むことが可能か試行錯誤していきました。

アドバイザーになるまでにやったこと

1. 対象難易度帯の予想、およびBPLIIDX/SDVX部門からのルール予想
対象難易度予想に関しては、発信をしており下記ポストが内容となります。
・予想の結論としては、LV13~18。
・ボス曲と言われる曲目を考慮すると”下限はLV12”。
・DIFFICULTは入らなく、EXPERTとCHALLENGEで構成される。
・レギュラーシーズンでの上限LV17、シーズンが上がることに上限LVも上がる。
・ルールに関しては、チーム二人一組となった戦いがあるだろう(SDVX部門でタッグマッチがあった為)。
 
予想のおおよそが当たっていました。


2.自分の技術を音楽ゲームに扱う
選手候補と言われている方々のスコアを確認してみたりしていました。
持っているデータを可視化したり、
大学時代の研究で専攻し学んでいた統計学の知識を活用して、スコアや難易度帯で分析できるツールをPythonでつくったり(この点に関しては次期シーズンがあった場合に影響が出るので詳細は伏せさせていただきます)と、
自分の持つ技術スキルを音楽ゲームDDRで戦うにあたり必要であるものをツール化し、技術をモノ(ツールやデータ)に落とし込んでいきました


その結果、上記内容が評価されBPL DDRのアドバイザー兼データアナリストとして採用していただいたのが経緯となります。


アドバイザーとしてやっていること

アドバイザーという名前から皆様予想はされているかと思いますが、選手へのアドバイスだけが仕事ではありません。

会社の部署に例えて、アドバイザーとしてやっている業務についてお話しします。
会社の構造についての引用元:https://www.hammock.jp/hpr/media/department-list.html

部署①:人事部

「人材」の採用。どの選手を採用するのか、人柄やSNSの利用度合い、スコアetc…
様々な項目を用意し、人事評価制度の構築を行いました。
その際にも事前に用意していたツールを用いて定量的なデータの提示を行った上で、オーナー様と相談しドラフトへ準備していきました。

「人材」の能力を開発。これはドラフト後選手が決まったあとの話です。
選手の得意・不得意な部分を可視化し、都度確認を行いながらどのような練習を行った方がいいかを相談していきました。
選手とは二週間に一回のペースを原則とし、1on1の時間を作り現状の把握と今後の行動・練習方法のすり合わせをしながら準備を重ねております。
この点に関しては、自分に関してプレイの力が及ばないところもあるため、サポート役を雇わせて頂いております。

部署②:経理部

こちらについては、オーナー様(株式会社 山崎屋)が一括して担当されておりました。

部署③:総務部

「各種イベントの企画・運営」。DDRチームのイベントに関しては、一任して私が承っております。
内容としては、
・企画書の作成
・オーナー様とのやり取り
・受付フォームの作成・参加者へのやり取り
・当日の受付および司会進行
・参加者や物販における計上

「チームで使われる備品などの管理」。
こちらについては、現状チームレジャーランドが出しているグッズ・物品の管理を行っております。
例えば、○○でイベントがあり物販をするとなった場合に、オーナー様と連携してこの物品何個を店舗に送るか・どの店舗から在庫を持ってくるかなどを調整しております。

部署④:法務部

こちらについては、オーナー様(株式会社 山崎屋)が一括して担当されておりました。

部署⑤:情報システム部

部署⑥:技術部

部署⑤と⑥に関しては、本業でアプリ関連のPM(プロジェクトマネージャー)を行っている経験もあり、
管理し仕様を決定する側と技術者として手を動かす側を両方担っております。

ツール及び分析力のおかげで、BPLS2 DDRシーズン中の他薦的中率は94%を示すことができました。

最近だと、LEISURELAND CUPのホームページ作成をしました。


余裕がない時には、自分が仕様書を作成し所属プロのYUK1-Sさんに構築をお願いする時もありました。

部署⑦:営業部/マーケティング部

営業部「見込み顧客に対してアプローチを実施し、製品・サービスを売り込む活動を行う部署」。
マーケティング部「製品・サービス企画 市場調査などを通じて、見込み顧客のニーズを満たす製品やサービスの企画をする部署」。

こちらに関しては、グッズ関連が当てはまると考えております。
チーム横断で出させて頂いたフォトセット、アクリルスタンドやジャージに関しては私が一任させていただいておりました。
まず需要の確認(ジャージで言うと公式Xからアンケートをお願い)、そしてその上で見込み顧客層の割り出し営業利益の予想を定量的に説明し、オーナー様へ相談。
その上で受付フォームの作成をし、梱包作業など細かな作業ベースのものも対応して動いております。
フォトセットやアクリルスタンドに関しては、各チームアドバイザーと連携を取りながら写真選定や内容の確認を逐次取りつつ進めさせていただきました。
グッズを作る上で、データの作成や各種デザインの相談はDDRチームサポーターの48OKUさんと連携を取り進めさせて頂いております。

選手個人の頑張りもあり、マーケティングの面ではBPLS2 DDRサポーターズイベントではチームメンバー全員三名が10位以内を獲得することができました。


中間管理職

上記長文を読んでくださった方、ありがとうございます。
部署として表しましたが、内容全部に共通するのがこの中間管理職(PM)として動かなければならないという点です。

中間管理職とは、 経営陣のビジョンを把握し、経営戦略に合うよう組織運営をしていく役割を担っているポジションです。 例えば、経営陣の意図を汲み、部下に指示をしたり、育成したりすることが求められます。

https://school.nikkei.co.jp/feature/hr/contents/method/48

ここでいう、経営陣がオーナー様。
部下という意識はありませんが、チームメンバーとして選手やサポーターへ指示を出さなければならないため、この中間管理職という表現をしております。

ただ自分だけで作っていくものではないです。チームとして組織として作り上げなければならないことを意識して動いています。
自分がいま行っているBPLアドバイザーとして受け持っている業務は多岐に渡ります。ここに記載できない内容もあります。守秘義務や戦略面の話などは次のシーズンがあった場合に影響が出るためです。シーズンが終わってしまったり、自分の役目が終わるときには詳細なデータや内容をお伝えできればと考えております。

ここからは私の展望となります。
業務量が多岐に渡って一つの企業分の働きを行っているのが現状です。プレイの面に関してはサポーターに委託し私自身は中間管理職としてやるべきことを遂行しておりますが、ここで人手不足という問題がいずれ出てくるものになります。私がやってきたことを引き継ぎしつつ、後世のアドバイザーを育てていきたいと考えています。
本件、私のやってきたことに興味を示してくれた方、技術は持っているが活かせる場所がないと思っている方、どうか自分のプレイの力量だけをものさしで測るのではなく技術や自分だからやれることに視野を向けて見てほしいと考えています。
アドバイザーという業務に少しでも理解と興味が得られることを祈ります。

誰でもなれるわけではないからこそ、私が就任発表をした際に誰だろうと思った方もいるかと思います。
だからこそ、やっていること・やったこと、経緯についてはどこかでお話したいと思っていたため、このnoteに記載できて嬉しく思います。

ここまで読んでくれた方には本当に感謝をしております。今後ともチームレジャーランドへの応援を何卒よろしくお願いします。

以上、中間管理職録 とねみ改め、かるびちゃんでした。

P.S.

プレイの面ではなく、技術や企業としての働きに重きを置いたスタイルのアドバイザーというのは珍しいと思います。だからこその苦労や葛藤があったのは事実です。それでも私は自分とオーナー様で選び抜いた選手たちが輝いてプロとして活動できる土台を作っていることに誇りを持っておりますし、次のシーズンがあったとしてもなかったとしても日々チーム一丸となって頑張っている今はとても充実してます。
チームのみんながこのスタイルでいいよ。このスタイルでやってくれてることに感謝をしてくれているから続けられています。
本noteを出すうえで、チームメンバーおよびオーナー様へ感謝の念に堪えません。

※本noteは所属チームのオーナー様及びチームメンバーに確認を頂いた上で投稿しております。

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