結婚式だった日(前編)
2020年4月28日火曜日、
私たちの結婚式だった日でした。
結婚式は延期にしたのでお家でのんびり過ごそう〜なんて思っていたのですが、夫の
「せっかくだから何か記念に残ることをしよう!」
という提案により手作りのウエディングをしてみたらすっっっっっごく楽しかったので、こちらに記録します。
私たちが行ったのは以下の3つ。
・ふたりだけの人前式
・その様子をムービーにまとめて来てくれるはずだったゲストに送る
・お家で特別なディナー
準備期間が一週間ほどしかなかったためできる範囲の準備で臨みましたが、十分すぎるほど満足のいくことができたので、具体的にどんなことをしたのかご紹介します。
(※こちらの前編は準備編になりますので、どんなことをやったのか結果だけ教えろい!という方は後編をどうぞ)
①【計画編】 まず、何をするのか。
当日に何かをしようと言っても、何をしたらいいかわからない…というのが正直なところでした。
SNSなどで「結婚式延期 当日」とか「結婚式だった日」とか検索しても何も出てこないし…
本番の結婚式と違ってこれといった雛形がないし、ほんとに自分たちがやりたくてやるというだけだからゲストの巻き込み方にも気を使うし、とにかく内容が考えづらい…!
私たちの求めるものはただ2つ。
・延期を決めた際にあたたかい言葉をくれたゲストへの今の感謝を伝えたい
・自分たちもゲストも結婚式気分を味わい、少しでも明るい気分になれるようなことがしたい
リサーチするなかでたまたま一件、ふたりだけの人前式を配信してリアルタイムでゲストに見届けてもらったというのを見かけ、人前式というのはいいなぁと思いました。
その方達は人のいない砂浜でその動画を撮影していて、こんな普段見られないような良い景色を動画で届けるだけでも見る人の気分転換になるのでは!と思い、車でどこかに行って人前式を配信するという案が浮上しました。
しかしちょうどその頃、都内から他の県に人が多く移動してしまったり、実際に江ノ島のような観光地が人であふれているというのがニュースなどで話題になっていて…。
そんな状況で遠出をするのは好ましくないし、何より自分たちが人の多い場所に行って感染したくないので、「やるなら極力人がいない場所で」ということになり、撮影場所は家の近所の公園(かなり広く、森の中に広場や遊具エリアがいくつもあるようなところ)に決めました。
普段から運動不足解消のための散歩で週に何度か訪れている場所でどの時間帯でも結構人がいることも知っていたので、撮影時間は極力人の少ない早朝にし、生配信は諦めることにしました。
これで素敵な景色&リアルタイムでのお祝いという2つの要素が消えてしまい、ゲストに満足してもらうためにはどうしたらと頭を抱えました。
(もともと本番でさえ挙式自体は自分たちと家族以外にはそこまで面白いものではないという感覚があったので、進行役もいない拙いふたりだけの人前式(しかも録画)を流して楽しんでもらえる自信がまったくなかった笑)
その点を話し合い、以下のことでなんとかカバーすることにしました。
・結婚式に行ったような気分になってもらうため、ムービー全体のテイストを実際に結婚式で流れるようなものにする(ハッピー感のある音楽、見栄えのする衣裳、ある程度きちんとした編集等)
・人前式の様子は基本編集をして、早送りやテロップを使ってあまりだらだら見せないようにする
・ゲストの名前が流れるエンドロールを入れる
特にエンドロールは実際の結婚式でもある演出なので気分が味わえるのではというのと、ゲストの中にふたりの共通の友人も多かったので、自粛期間中の今お互いのことを思い浮かべて見てもらえたらなぁと思い入れたのですが、ゲストに大好評でとてもよかったです!
(後日、夫がオンライン飲み会をした際にその動画をみんなでもう一度見返して、エンドロールに使った昔の写真を「これ誰!?」「◯◯はどこに写ってる?」と盛り上がってくれていて、それもとても嬉しかったです♪)
②【準備編1】 必要な物を集める
内容が固まった時点で当日まで約一週間しかなかったので、急いで必要な物を手配しました。
なかなかお店にも出かけられない中、ネットショッピングにとてもお世話になりました🙇♂️
用意したものは以下です。
・ドレス、靴
→とにかく2〜3営業日中に届くものの中で、できるだけかわいいもの。写真と動画に使うだけなので多少のチープ感はOK、撮影場所とのバランスを考えてあまり広がったドレスではなくスレンダーめなタイプを選びました。
すぐ届くことが重要だったのでamazonと楽天で探しましたが、楽天の方がたくさんあった印象。裾の長さを直してもらう余裕がなかったのでヒールの高い白い靴も購入。ドレスとあわせて1万円もいかず。
レンタルも考えたけど、結果的に撮影の前日が雨で当日地面が濡れていてドレスが結構汚れたり、アテンドもおらず荷物も自分で持って移動するので、買ったものの方が多少雑に扱えて楽でした。
・スケッチブック→amazon
・飾りに使うもの(リースに使う緑、リボン)→amazon
・結婚証明書を入れる額縁→近所の百均
・水性ペン、マスキングテープ→近所の百均
・生花→当日私が持つブーケ用のものと、地面に散らして飾る用のお花を近所の生花店で予約しておく
その他、ムービーに使う音楽を相談して選曲する、ゲストとの思い出の写真を選ぶなど。
③【準備編2】 ハンドメイド
・絵コンテ
ムービーの流れを相談し、雑〜な絵コンテを手書きでつくりました。雑でもなんでも、必要なものなどが割り出せるので便利。
・家にあった便箋を使い、ムービーの最初に自分たちの思いを伝えるために写す手書きの手紙をそれぞれ書きました。(この部分は自分たちは手しか写らないので、この時に動画も撮ってしまいました)
・進行役がいないのでスケッチブックに書いた文字で人前式を進めることにし、プログラムを書いていきました。(ダイソーの十色入りくらいの水性ペン、色がかわいくておすすめ!)
・装飾に使えそうなパーツを作りました。もともと趣味でつくっていたドライフラワーのブーケ(楽天でドライフラワーのセットを買い、組み合わせた)を使ったり、葉のついたワイヤーを円状にしてリボンを結んでリースにしたり。
・夫のブートニアを家にあった造花(前撮り用に花冠をつくったときの余り、セリアのもの)でつくりました。(胸ポケットにさすだけ笑)
・結婚証明書を手作り
もともとの結婚式では人前式をする予定はなく式場のものを使う予定だったので特に用意はなく。
ゲスト参加型のものにしたいと思いネットで色々調べてアイディアを集め、大好きなお花がたくさんのものにしようとドライフラワーを貼っていくものに決めました。
イラストはminneで似顔絵をお願いしたもので、もともとゲストにこの絵柄を使った招待状を出していました。
wordを使って見よう見真似でつくったこちらをコンビニでプリントして白の額縁に入れて完成。
(こまごまとしたパーツは見本として貼ってあり、当日ゲストにこんな風にフラワーを貼ってもらい完成させたいというもの)
④【準備編3】 下見・衣裳合わせ
公園を散歩しながら見てまわり、撮影スポットを決めました。
実際の明るさや人出も確認したかったので、当日の3日前くらいに同じ朝5時に行ってみました。すると意外と人がいる…!(早朝ジョギングのコースにしている方がいる模様)
それ以上早い時間だとまだ明るくなっていないので、最初に決めた場所はあきらめ確実に人の動線にはならないであろう場所に変更しました。
(この写真は別日の人の多い午後に撮ったので人がいますが💦)
ドレスと靴が届いてから家で衣裳合わせをして二人のバランスを確認しました。
やることは他にもたくさんでしたが、ビジュアルにはできるだけこだわっておくのが後で後悔しないために大切!と前撮り2回の経験から実感していたのでここは力を入れました。
もともと挙式で使う予定だったベール、ティアラ、グローブ、アクセサリー等すべて準備済みだったので、それらをドレスと合わせてみて。
人前式ということでナチュラルにしたかったので、ピンキーリング、イヤリング、髪飾りのみ使うことにしました。
髪飾りはこちらの和装前撮りの際に手作りしていたものを今回も活用しました。(造花、チュール布、ロープ、ドライのかすみ草を貼り合わせただけの簡単なものです。材料はすべてオカダヤで。)
低い位置につけると雰囲気がまた変わって、今回の写真は引きのものも多かったので印象が華やかになってつけて正解でした!
⑤【準備編4】前日準備&リハーサル
ここまでの準備に時間がかかり、あっという間に前日に。
当日は朝撮った動画をすぐに編集して送らねばならないため、当日になって操作がわからないなどということがないよう、ある程度ムービーをいじっておきました。(iMovieを使いましたが、ふたりともきちんとムービーを作ったことはなく手探り状態💦)
練習の意味も含め、すでに撮ってあった冒頭の手紙部分は前日に編集を済ませました。本当はエンドロールもやってしまいたかったけど手が回らず…
夫にムービー編集をお願いしつつ私は私でのびっぱなしの前髪を切ったり(長らく美容院行けてない)セルフでシェービングをしたり大忙し。
お願いしていたお花をとりに行ったり、当日は買い物に行く時間もないと思ったのでディナー用の食材やケーキも買っておきました。
そんなこんなで深夜1時すぎになってしまい(朝4時起きなのに!)、それから全体の流れをふたりでざっとリハーサル。
本番の結婚式もそうなのか、アテンドの方がいてくれるからそうでもないのかわかりませんが、意外と手に持つものをどうするかなどであわあわしてしまうので、リハーサルは必須だなと感じました。どこでブーケを置いてどこでまた持つのか、スケッチブックはどこからどっちが取り出すのか等、決めておきました。
(ここまでやったのに私は翌日の本番で登場するときにブーケを持ち忘れてNGを出してしまいました笑)
その他ここにきて夫が急に人前式の最後にカメラ前でリボンシャワーをやろうと提案してきたりして、それも準備したりてんやわんや。
1時間ほどの睡眠で当日を迎えることになりました。
長くなってしまったので続きは後編で、実際にどんなムービーを作ったのかご紹介したいと思います。