映画【市子】

Amazonプライムで「市子」を見ました。

あらすじは

2015年8月。大阪で恋人の長谷川と慎ましくも幸せな日々を送る市子はプロポーズを受けた翌日突如失踪する。訪れた警察は市子という女性は存在しないという。長谷川が市子の行方を追う最中、市子の旧友や知人らから市子の壮絶な半生が明かされていく。（Wikipediaより）

ネタバレ含みます。

最初と最後のシーンが繋がる映画なのですが、最初の海のシーンは何の事かわからず最後になって、ああ、あの時の　とわかるんですね。
そしてプロポーズのシーンは最初見たときは、普通にプロポーズされて喜んでるんだな、という感じでしたが、映画をひととおり見て市子がどうやって生きてきたかを知ったあとは感情移入して涙が出ました。
市子の生育環境は社会問題てんこ盛りです。
こうせずには生きれなかった、それでも幸せになりたかった気持ちが伝わりました。
ですが先日見た「ロストケア」同様、いろいろと許されないことをしています。それを美化したり助長したりする意味ではなく
市子という人間がどのようにして生きてきたか、という映画なのだと思います。
「離婚後300日問題」で市子は出生届を出されずに生きていくことになります。私は恥ずかしながらあまり知識がなく映画を見て後で詳しいことを調べました。
映画の衝撃が強かったので、他も調べるともともとは舞台だったとのこと。
映画に市子の幼なじみ役で出ておられた大浦 千佳さんが舞台では市子役なんですね。
どこかで見たなと思ったら「舞いあがれ！」の事務員の山田さんか～。

好きなシーンはお祭りで後に恋人となる長谷川と出会い、並んで焼きそばを食べるシーン。市子が過ごした穏やかな時間。

杉咲 花さんの演技は素晴らしかったです。
とても難しい役だと思いますが市子としてそこにいて。
自分に語彙力がなく言葉にできないですが、すごく良かったです。