『Something Something Bitch Blues (オートエスノグラフィックな何か20)』
あらゆる宗教に、社会を変えようとする活動家、フェミニストがいる。
マザーテレサを、キリストの娼婦と呼ぶ人も居るんだろう。マルコムXに、ジェンダー平等はどうしたと、突っ込みを入れる人も居るんだろう。
こちらに来てすぐか、見つけて即買いした本がある。
『ヒジャブ・ブッチ・ブルース』
明らかに、『ストーン・ブッチ・ブルース』のもじり。
私は、どれだけ持ってるんだという、色とりどりのヒジャブでおしゃれをして、拳を振り上げる、フェミニストの友だちたちが大好き。
矛盾していると言う人たちが、大半なのを私は知っている。でも、矛盾の中に生きていない人など、居るんだろうか。自分が矛盾していることを引き受けられる人が、一番強い。
人は、誰かのハラっサーであり、誰かによるサバイバーだとか。そういうことを引き受けられない人が、一番弱い。
こちらのインディジネスの友だちは、教会には絶対に行きたくないと言う。私は、彼女が通う、神社にもテンプルにも、行きたくはない。ジューイッシュなのに、中華系の新興宗教みたいなのに、はまってる友だち。クリスマスとイースターにしか教会に行かない、こちらのクリスチャンより、葬式にしか寺に行かなくても、バチが当たるという考え方を信じている日本の人の方が、よっぽど信心深いと思う。目上の人を尊敬ってのは、儒教という宗教の教え。そんな感じ。
どんなに矛盾を抱えながらでも、ジャスティスを要求する。自分に可能な限り多くの人に当てはまるそれを。その試みによって、社会は前進するし、失敗はきちんと引き受けて、次に挑むことが肝要だ。
私は、私たちは、あきらめない。
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