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なぜVANSはクイアに人気か

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クイアというより、AFABか、もっと言うと、その中のトランスに、VANSは人気がある。なぜなんだろうと思っていたんだけれど、初めての一足を買いに行ってみて分かった。全て、ユニセックスなんである。

基本的には、靴の中に、男性のサイズと女性のサイズが、併記してある。

そもそも、統一したらいいのにね。

靴は、男女で、基本的には形が違う。

Tシャツとかスウェットなら、全てユニセックスだと思われているけれど、違う。微妙に形が違う。しかし、その微妙な違いが、大きな差を生むんである。なお、子ども用は、子ども用だと、それなりに分かるのも興味深い。寸胴で、丈と袖が短めなせいかなと思う。VANSも洋服は男女、子どもの別になっている。

スケートボード用のスニーカーには、その男女別の表記も存在しない。そして、サイズに、ものすごい選択肢がある。子ども用から、超でかいサイズまで、って感じ。トランスが履いてるのは、絶対このラインだ、と思ったわ。

店員さんによると、もともと男性向けだったから、男性のサイズしかない、ということになっているらしい。多分、そこもツボるところだと思う。

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話は変わるんだけれど、基本的にスケートボードをする人がダボっとした格好をしているのには、理由があることも分かった。私は身体にぴったりのサイズが好きなので、体型が変わるたびに困難があったのだけれど、スケートボードをするのにも、それなりの困難がある。

ぴったりしたものは、こけたり、こけた上に止まれなくて、ずさーっと地面を滑ってしまったりした時に、すれることで破けやすい。破けると、怪我が大きくなる。また、布にかなりの余裕があった方が、布の上から擦れて、皮膚にダメージを受けても、そのダメージが少なくて済むように思う。

身体を覆う部分も多くなるので、皮膚を地面に擦ってしまう可能性も減る。そもそも、服がピッタリしていると、動きにくい。ストレッチが効いてピッタリしていると、擦れることで素材的にも破れやすそうだし、打った時に痛い気がする。

暑いので短パンを履いておきたくても、膝が完全に出ている丈より、膝の隠れる丈の方が、擦りむく可能性は減る。上のTシャツとかシャツも、長めで、お尻をカバーしていると、こけた時のダメージも少しだけれど、確実に減る。

なので、スケートボードをする人がダボっとした格好をしているのは、機能的に理にかなっているのである。なるほどねー。

ファッションのみスケーターの人は、知らない情報であろう。あと、言語化してない場合が多そう。靴だって、機能的な側面からは、誰も納得できる説明してくれなかったしさ。

ちなみに、キャップをふつうの向きに被ると、視界が遮られるので、危ない。自転車用のヘルメットに日差しがないのと同じである。

被らないと、直射日光が厳しい。転けて頭擦り剥かないかもだし。まだ頭からダイブはしていないけど。

さらに、余計な情報なのですが、選んだものの名前を見たら、スケーター(だったか、スケートボード)オールドスクール、って名前だった。あっちゃ。

しかし紐が面倒いので、紐なしの線なしの、底も黒いやつにしました。後ろの赤いタグを見なければ、これまで履いていたスケッチャーズと、ほとんど変わらない。もともと、どこのか、あからさまに分かる服や装飾品は苦手。

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(話が戻ります。)なお、スケッチャーズはクイア女性がよく履いているらしく、なぜかというと、機能性のみが追求されていて、全く女っぽさがないから、だと、レズビアンの友だちが解説していました。

まぁ、ヒールでなければ、コンバースかマーチンだったので、もはや驚きません。それこそ、ユニセックスしかない。

ランDMCに憧れてadidas買おうとして母に反対されてリーボックを買った高校に入学する時の靴選択の話は、まだ書いてはいなかったので、また書きますね。ラップの好きな種類は、オールドスクールなことも。

何にかけているかというと、トランスとしてのタイプも、オールドスクールなこと。ではまた。


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