Uber Eatsでインドカレー【日記】

私は日本で「面倒臭がりランキング」があれば、真ん中より上の、更に上半分の……更に上半分にいるだろう。ただ、その何回目かの上半分の中で「食べる手間なら惜しまないランキング」を決めた際にもかなり上にいると思う。袋麺を作る時には絶対に具を入れたいし、別でフライパンを出して野菜や肉を炒めるし、刻みネギのためだけにスーパーへ行くことだってできる。そんな私なので、Uber Eatsにはあまりお世話になっていない。

が、今日は年に数回あるかないかの1回だった。

引越し作業が佳境に入り、微妙に追いついてないし時間もないのにやる気もない。気分転換にご飯にしようと思ったが、今から外に食べに行けばもっと時間も無くなるし、帰ってきたらまたやる気がなくなっているかもしれない。

何となくUber Eatsのアプリを開いて、配達手数料が悔しくて彷徨った先にインドカレーに辿り着いた。
年に数回のUber Eatsの、その半分以上がインドカレーだからだ。体が覚えていた。コスパのいいセットを選んだが、やはり手数料で1400円を超える。高くて一旦全部消したが、外にインドカレーを食べに行って、食べ切れなさそうなセットを頼んだ時と同じくらいの値段だった。もう一度同じ店の同じメニューを探して、えいやっ!と会計ボタンをタップした。

散らかった部屋を見せないように、妖怪のごとくドアから頭と手だけを出して商品を受け取った。コンパクトにまとまっていた。

頼んだセットはほうれん草チキンカレー(中辛)、チーズナン、サラダ、チキンディッカ1つ。みっちりもったり詰まったカレーが嬉しい。彼氏とインドカレーを食べる時、カレーをたくさんつけたい私はナンが余ってしまう。彼はそれでカレーを食べるのだが、彼は辛いのが得意でないのでそれでもカレーが余ってしまう。最後に私がスプーンでカレーだけ食べるのがお決まりになっている。

最初はカレーだけで食べたかったが、スプーンが入っていなかったので、いきなりチーズナンにつけて食べた。とても美味しい。もう少し辛くてもよかったが、これくらいが今の私には優しい。中の鶏肉を割り箸でさぐって食べたがこれもほろほろで美味い。

色の濃いドレッシングのサラダでさっぱりした後、今度はこれまた真っ赤なチキンディッカを一口。なんだこれは!めちゃくちゃ美味しい!!!前違うのを食べた時はここまでの感動はなかったはずだが、このお店のはとてもジューシーで、骨の周りまで柔らかく、味付けも食べやすい。1つとはいえ、それなりの大きさだが、これはもう1つあったら嬉しくいただいてしまう。

と、調子に乗ったことを思っているが、私は何度かインドカレーで失敗している。インドカレーは香辛料とにんにくの塊だ。それを自分では到底入れないレベルの量のチーズをこれでもかと詰めたナンですくって食べるのだ。…毎度胃腸がイカれてしまう。1年くらいインドカレーを食べるのをやめた時期さえあった。

そしてどの店も全体の量が半端ない。私の人生において、最も満腹で苦しくて仕方がなかったランキングの第2位には、とあるお店のインドカレーセットがチーズナンのどっっっしりの如く鎮座している。あの時は、食べ終わったあと数百メートル先の彼の家に歩いて辿り着ける自信が本気でなかった。その場で座り込んでしまいたくなるほどに。

だが、今日はUber Eatsである。そう、家に帰らなくても、既に家にいるのである!どんなに腹パンパン!になろうとも、動けなくなろうともここは家!

なるほど、Uber Eatsで頼む1400円のインドカレーには、メインのカレーとナンに、野菜とめちゃうまチキンディッカまでついているというのに、店に行く手間すらないなんて!!!コスパ最高じゃないか!!!

ウキウキ気分でnoteにつらつら書いているが、私には引越し準備がある。面倒臭いし、時間がない。
「この一切れを食べたら私は動けなくなる…」のチーズナンをもうすぐ帰ってくる彼に残して、作業を始めることにする。

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