夕闇挽歌【詩】


時代は流れる 一閃の瞬き
親しく心通わせる友がいたかと
運命とはいかに残酷かと
熟すより早くに摘み取られた果実の
哀しさを
嘆いてもはや誰にも届きはせぬ

思想は滞る 永劫の刻を
とめどなく沸き立つ感情を笊で掬う
虚しさを
濁る思いを吐き出す術もなさずして
黄昏に嗚咽し傷つける我が心よ
無情に消えいる罪人の啜り泣き歌
空渡る無垢鳥に悔いて尋ねる
答えもなしに

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